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今や“災害レベル”の熱中症 応急処置方法を覚えよう 重要なのは「F・I・R・E」

著者:弓削 桃代

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誰でもなり得る熱中症。十分な対策を(写真はイメージ)【写真:写真AC】
誰でもなり得る熱中症。十分な対策を(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 いよいよ夏本番。年々、夏の猛暑が厳しくなっているように感じますが、そうなると注意すべきなのが熱中症対策。どんな年齢層の方でも、熱中症にかかる可能性は十分にあります。さらに今年は、新型コロナ対策も視野に入れないといけません。今回は、空調機メーカーとして有名なダイキン工業が主催するオンラインセミナーに参加し、熱中症の応急処置方法について学んできました。

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2018年6~9月には計1000人超が死亡したという

 今回のオンラインセミナーでは、熱中症の専門家で、帝京大学医学部附属病院の高度救命救急センター長を務める三宅康史先生にお話を伺いました。

 データによると、2017年の熱中症患者で発症の多かった年齢層は10代、40代、60代以上の方。10代はスポーツ、40代は肉体労働、60代以上は日常生活の中で発症しています。つまり、10代や40代は屋外、60代以上は屋内で熱中症になっているということです。

 性別で言うと10代、40代は男性が多く、年齢が上がると女性が増えていき、高齢者は男女問わず。これが日本の熱中症の特徴と言えます。ちなみに、梅雨明けが早かった2018年は6~9月の4か月で1000人以上の方が亡くなっています。これは災害と言ってもいいくらいです。

 熱中症には2パターンあります。1つは「労作性熱中症」と呼ばれているものです。10代、40代、60代以上と3つの年齢層で多く発症していますが、その中で、若年~中年層(特に男性)の場合は屋外や炎天下でスポーツをしたり労働をしたりすることで引き起こされることが多いようです。これは、健康な方が仕事やスポーツを頑張りすぎて起きる熱中症なので比較的回復が早く、病院に行ったとしても翌日には退院できる場合がほとんどです。

 もう1つは「非労作性熱中症」。60代以上の高齢者のケースが多いと言われています。気温が上昇して室温も上がり、夜になっても下がらずに熱帯夜になることもあります。それが数日以上続くと、年齢的に暑さに対応する力が弱くなるので悪化しやすいのです。基礎疾患を抱えている場合もあるので、複合的な状態で発症してしまうと、病院に行っても回復までに時間がかかります。