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「メーガン妃は女王を嘲笑している」 王室作家が誕生日動画に指摘し論争へ発展
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4日にめでたく40歳の誕生日を迎えたメーガン妃。王子と設立した財団「アーチウェル」の公式ウェブサイトではリリベットちゃん出産後初となる出演動画が公開され、自宅の豪華さも大きな話題になった。しかし、米国人俳優でコメディアンのメリッサ・マッカーシーと共演したこの動画について、王室作家が「エリザベス女王をバカにしている」と指摘。ちょっとした論争を呼んだようだ。
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「この動画はロイヤルファミリーについてどう考えているかを表している」
現地時間4日に公開されたメーガン妃の動画は、コロナ禍で失職した女性の再就職を支援するプロジェクト「40×40」を告知するもの。米国人俳優でコメディアンのメリッサ・マッカーシーとビデオ通話をする設定で、明るいコメディタッチでまとめられている。
だが、2017年にヘンリー王子の公式伝記本「Harry:Conversations with the Prince(ハリー:王子との会話)」を出版した王室作家アンジェラ・レヴィン氏は、これに異議を唱えたようだ。「メーガン(妃)と彼女の友人メリッサ・マッカーシーのビデオが、エリザベス女王を嘲笑っていると思う人は私以外にもいるでしょうか?」とツイッターで一般に問いかけたことに、英大衆紙「デイリー・メール」が注目している。
同氏は「2人とも伝統的なカップとソーサーと持っていますが、これはメーガンが女王と初めて対面した後に自分のブログで使ったティーセットにそっくりです。メリッサは派手な帽子と手袋を着てからお茶をすするのですか?」と続けて、メーガン妃がこの動画でロイヤルファミリーを風刺したと主張した。
ビデオでは、メリッサ・マッカーシーが優雅な帽子にドレスという“英国の貴族階級的な服装”で現れると、妃は少々困惑の表情を浮かべながら“まあいいでしょう”といった感じで「OK」と返している。マッカーシーの行動に困惑していることは分かるが、英王室をネタにしていることは間違いない。
レヴィン氏はメーガン妃がこのビデオで王室を軽んじていると断じたようだ。さらに「この動画はメーガンがロイヤルファミリーについてどう考えているかを表しています。自分は欲しいものをすべて手にして、今では自分の方が上位に立ったという自信が見えます」と続けてツイートした。
この主張に一部乗ったのは、同じく著名な王室作家で4月にフィリップ殿下の伝記「Prince Philip’s Century 1921-2021: The Extraordinary Life of the Duke of Edinburgh」を出版して話題を呼んだロバート・ジョブソン氏。「もしかしたらそうかもしれません。古めかしいイメージを使って、確かに英国をからかっています。予想通りです」と、レヴィン氏のツイートにリプライ(返信)した。
他にも「ただ面白がっているだけではないか」などとそれ以上の意図はないとする意見や、他国の文化をジョークにして嘲笑うのは「愚かな行為」とする意見、はたまた窓の外でジャグリングをしていたヘンリー王子は「彼(のあまりうまくいっていない人生)をいい感じで要約している」とする鋭い感想などもあった。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)