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ダイアナ元妃とおとぎ話のようなダンス…米俳優ジョン・トラボルタが語った舞台裏とは
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エピソードが多い人物としても知られていたダイアナ元妃。晩餐会で米俳優ジョン・トラボルタと華麗なダンスを踊った一件も、その際に着用していたドレスが「トラボルタ・ドレス」と呼ばれるほどの注目を集めた。米公共放送PBSが先日放送した元妃のドキュメンタリー番組では、トラボルタ本人が当時を振り返り話題を呼んでいる。
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「プリンセスのファンタジーはあなたとダンスすること」
ダイアナ元妃は1985年11月、夫だったチャールズ皇太子と米国を訪問。当時の大統領ロナルド・レーガン氏は歓迎の晩餐会を主催し、多数の豪華ゲストも招かれていた。映画『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977)で世に躍り出た米俳優ジョン・トラボルタも、そのうちの1人だ。
米国時間8日夜、米公共放送PBSは元妃のドキュメンタリー番組「In Their Own Words:Diana, Princess of Wales」を放送。この番組に出演したトラボルタは、晩餐会当時の様子を克明に振り返った。晩餐会についてはまず、「重要な人たちばかりがいる部屋の中で、エキストラのように感じていた」ため、「とても控えめな態度」でいたことを明かしている。
だが、そんなトラボルタの元に流れを変える人物が現れた。それは当時の大統領夫人、ナンシー・レーガン氏。ナンシー夫人は夜10時頃にトラボルタの肩を軽く叩き「プリンセス(ダイアナ元妃)のファンタジーはあなたとダンスすることだそうです。今夜、彼女と踊りませんか?」と声をかけたという。
「僕は『もちろんです』と返事をしたよ」とトラボルタ。ナンシー夫人は0時頃にトラボルタを元妃のところへ連れていくと伝えた。やがてその瞬間が訪れた際、トラボルタは「心臓がドキドキした」という。
「僕が彼女の肩を軽く叩くと、彼女(ダイアナ元妃)は振り返って僕を見た。(彼女がよくやる)アゴを引いてはにかんだような感じでね。そうして彼女が僕を見上げた時、『私と踊っていただけませんか?』と彼女に言ったんだ」
ファンならすぐに“元妃のはにかんだような表情”が思い浮かぶだろう。当時の元妃は24歳。まばゆいばかりの美しきプリンセスに見上げられたトラボルタは、さらに心臓がはねたに違いない。
そうして2人がフロアに歩み出ると、人々は自然とスペースを作ったという。トラボルタは踊った15分ほどを「おとぎ話のような瞬間だった」と表現。「それが終わった時、僕たちはお辞儀をした。そして彼女と僕はその場を離れて、馬車がカボチャに変わったんだ」と締めくくった。
残された当時の写真も映画のワンシーンを思わせるドラマチックさだが、当時の舞台裏と実際も同じだったようだ。ちなみに元妃が着用していた「トラボルタ・ドレス」は元妃が1997年6月に企画したチャリティオークションなどに出品されたが、2019年に英王室の関連団体「ヒストリック・ロイヤル・パレス」が落札。今年7月にはケンジントン宮殿で展示されたことが話題になった。
(Hint-Pot編集部)