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ヘンリー王子夫妻にアンドリュー王子と問題が山積…エリザベス女王の“憂鬱な夏休み”

著者:森 昌利

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エリザベス女王【写真:AP】
エリザベス女王【写真:AP】

 4月のフィリップ殿下死去から約4か月、殿下不在の夏季休暇を初めて迎えたエリザベス女王。愛するスコットランド、バルモラル城での夏をできれば心穏やかに過ごしていただきたいと思うのが人情だが、現在の王室内は問題が山積している。ある王室専門家は、これまでの女王はトラブルに「うまく対応できていない」と述べ、先行きを不安視した。

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「アンドリュー王子の件はヘンリー王子夫妻の件より10倍深刻」

 エリザベス女王は7月末にウィンザー城からスコットランドへ移動していたが、滞在先のバルモラル城が一般公開中だったため、同城の公式歓迎セレモニーは英国時間8月9日に執り行われた。これにて本格的な休暇がスタートと思いきや、米国時間の同日には次男アンドリュー王子がニューヨークで民事訴訟を起こされたというニュースが世界を駆け巡った。

 英国時間10日には、そのアンドリュー王子が前妻のセーラ元妃とともにバルモラル城を訪問。続いてチャールズ皇太子とカミラ夫人の到着も報じられ、女王に対する釈明や皇太子との話し合いが行われるのではないかとみられている。

 英大衆紙「デイリー・エクスプレス」が掲載した記事によると、王室専門家のチャールズ・レイ氏は「正直に言いますと、現在の彼女(女王)は(この次々と起こる問題に対して)うまく対処できていないと私は思います」と語った。

 さらに、ヘンリー王子夫妻とアンドリュー王子の件が君主制に打撃を与える可能性は大きいと指摘した上で、「ハリーとメーガン(の件)は十分に“悪いこと”ですが、アンドリュー王子の件はその10倍深刻です」とも述べている。

 複数の英メディアによると、アンドリュー王子は女王にとって“最愛の子ども”。長女アン王女の誕生後、殿下が“女王である妻”との関係に困難を感じたことから夫婦間に生じた距離は、10年の歳月をかけて和解に至った。次男アンドリュー王子はその和解の印とされており、女王は特にかわいがったという。

 そんな次男が分別ある年齢となったにもかかわらず、2014年12月には01年に当時未成年だったヴァージニア・ロバーツ・ジェフリーさんと性交渉を持ったとする疑惑が浮上。19年に未成年への性的虐待などで逮捕・起訴され勾留中に死亡した米国人ジェフリー・エプスタインとの交友関係を問われる一大スキャンダルに発展した。

 今回の民事訴訟は、ジェフリーさんが米ニューヨーク州の連邦地裁に起こしたもの。「当時17歳だった未成年時にアンドリュー王子から性的虐待を受けた」とする内容だ。だが現時点で王室側の反応などはまだなく、メディアはバルモラル城の動向を注視している。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)