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新学期に向けたスポーツキッズの体作りに プロ野球選手が愛する具だくさんスープ
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早いもので、8月も後半に入りました。9月に向けて食生活を立て直すには、まず朝食の見直しから始めてみてはいかがでしょう。そこで注目すべきは、体を資本とするプロ野球選手が普段食べているメニュー。この連載ではプロ野球チーム「横浜DeNAベイスターズ」の全面協力により、選手が普段食べている「ベイスターズ飯」を伝授します。最終回の今回は、朝からしっかり野菜を摂ることができる「忙しい朝にぴったり! ミネストローネスープ」です。
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学校や新生活が始まる9月に向けてぜひマスターを
講師は元一流ホテルシェフで現在はプロ野球チーム「横浜DeNAベイスターズ」若手選手寮・青星寮のレストランで料理長を務める加々美忠彦さん。今回の「忙しい朝にぴったり! ミネストローネスープ」は、子どもたちの学校や新生活が始まる9月に向けてぜひマスターしたいメニューです。
子どもたちの夏休みや在宅勤務の普及により、朝ごはんを意識するご家庭が増えているようです。ただし、ごはんにしてもパンにしても、毎日同じようなメニューになってしまいがちですよね。そこでおすすめは具材がたっぷり入ったスープです。
「玉ネギやニンジン、大根、ソーセージ、ベーコンなど、冷蔵庫の底に眠っている具材を前日に煮込んでおけば、朝は温めるだけで大丈夫。忙しい朝にはちょうど良いでしょう。体も温まりますし、目もしっかり覚めますね(笑)」
少しずつ余っていた野菜や加工肉を一気に使い切ることができる便利なメニューです。また、香りの強いセロリを入れてもおいしくなるのだとか。
「具がたくさん入った食べるスープですが、ポトフのように和風・洋風のどちらでも応用可能です。ごはんを入れればリゾットにもなります。ポイントはエキストラバージンオリーブオイルを使うこと。ふんだんに使うメニューですので、質にこだわってください。また。オレガノやタイムなどフレッシュな香草を使ってもおいしいと思います」
もちろん青星寮のレストランでも人気メニュー。ニンニクを少し焦がして風味を強くすると、夕飯にもぴったりのお味になります。
「実のところ、青星寮のレストランでは夜のボリュームあるスープとして提供しているんです。特に山崎康晃投手は好物のようで、おかわりしてくれます」
マカロニが入っているので、他にごはんやパンなどの炭水化物を摂らず、スープだけで一食にする選手もいるそう。鍋1つで簡単調理の万能スープ、生トマトや溶けるチーズなどを加えると“味変”も自由自在です!(山崎投手の崎は「たつざき」の「崎」)
作り置きしておけば朝も楽々 野菜もたっぷり
○忙しい朝にぴったり! ミネストローネスープ
【材料】(2人分)
マカロニ 15g
ソーセージ 4本
ミニトマト 4個
玉ネギ 50g
ニンジン 30g
キャベツ 50g
ズッキーニ 50g
赤インゲン豆(水煮) 50g ※白インゲン豆や大豆、ヒヨコ豆などでもOK
チキンブイヨン 大さじ1杯
ニンニク 1かけら
エクストラバージンオリーブオイル 30ml
ローリエ(ベイリーフでも可) 1枚
【手順】
1. ソーセージは1.5~2cm程度の斜め切りに、玉ネギ、ニンジン、キャベツ、ズッキーニは1~1.5cm程度の角切りにする。ミニトマトは半分に切る
料理長ポイント:ソーセージ以外の具はほぼ同じ大きさに切りましょう。
2. 鍋にオリーブオイルとニンニクのみじん切りを入れ、弱火で香りを出すように炒める
料理長ポイント:ニンニクを抜くか控えめにしても大丈夫。オリーブオイルをふんだんに使いますので、上質なエクストラバージンを選んでください。
3. ニンニクがキツネ色になったら玉ネギ、ニンジン、ズッキーニ、ソーセージを入れて軽く炒める
4. 3の鍋に水を入れて沸騰してきたらアクを取り、チキンブイヨン、マカロニ、キャベツ、ミニトマト、赤インゲン豆(水煮)、ローリエを入れて15分ほど煮る。煮上がったら塩とコショウで味を調える
5. 大きめの器に盛り付けてオリーブオイルを垂らし、パセリを振って出来上がり
(Hint-Pot編集部)