親友からの悩み相談中、彼氏を優先

　続いて、関東地方在住の小百合さん（32歳・仮名）は、パートナーを優先しすぎたことが原因で親友に絶縁されてしまったそう。「友人には本当に悪いことをしてしまったと思っています」と語ります。

　小百合さんは以前から、いわゆる“恋愛体質”なことに対し、親友から注意を受けていたそう。恋人からの呼び出しを優先しては、親友との先約を何度もドタキャンしたといいます。

「さすがに『彼氏が……』とは言えず、体調が悪くなったとか理由を付けて断っていました。でも、親友は薄々感付いていたようです」

　決定打となったのは、親友と電話中の出来事でした。コロナ禍で激務になった親友が、小百合さんに仕事の悩みを打ち明けていたそうです。そんな時に小百合さんは彼氏から連絡を受け、途中で無理やり話を切り上げて電話を切ってしまいました。

　その後、小百合さんは親友に謝罪の連絡をしたのですが返事がなく、電話をかけてみることに。すると着信拒否をされていたそう。

「共通の友人に相談したところ、親友はずっとドタキャンの理由が彼氏であることに気が付いていたけど本当は我慢していたこと、そして今回ばかりは、腹に据えかねたことを伝え聞きました。そして、『いつも痴話ゲンカの話を聞いてあげているのに、こちらの相談は真面目に聞いてもくれないなんて、友人でいる意味がない』と」

　小百合さんは友人を通して親友に謝罪を続けていますが、未だに連絡はないようです。

　恋人や配偶者が大切なことは誰でも同じ。そして、理解を示してくれる友人も多いでしょう。ですが、親しき仲にも礼儀あり。パートナーを大事にすることも大切ですが、友人に対しても真摯な心を忘れず接していきたいものです。

（和栗 恵）