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メーガン妃に同じ離婚経験者として配慮したが…カミラ夫人が妃を「許せない」理由とは
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3月に放送されたオプラ・ウィンフリーとのインタビュー番組で、ヘンリー王子は“王室引退”後にネットフリックスなどと巨額契約を交わした理由を主張。経済的援助を断たれ「家族の安全を守るためセキュリティを用意しなければならなかった」というその内容に対し、批判を浴びた形のチャールズ皇太子が傷付いたとする報道もあった。さらにこの件では、皇太子の妻カミラ夫人も憤まんやる方ない気持ちになっているという。
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カミラ夫人はメーガン妃の受け入れに努力してきたが…
父チャールズ皇太子と次男ヘンリー王子の不和はすでに多くの人が知るところ。その要因の1つは3月放送のインタビューで王子が暴露した、“王室引退”後に皇太子が経済的援助を打ち切ったとする件だ。
ところがその後、皇太子の公邸であるクラレンス・ハウスが提出した2020年の年次報告書によると、ヘンリー王子夫妻とウイリアム王子夫妻に対し同年の夏、合計445万ポンド(約6億7300万円)の「活動援助金」が支払われていたことが明らかになっている。
そうした事実があるにもかかわらず王子が“暴露”したことで、皇太子は付く結果に。そして、生まれた不和は親子関係だけでなく、互いの妻同士であるカミラ夫人とメーガン妃の間にも取り返しのつかないダメージを与えているという。
英高級紙「テレグラフ」は現地時間20日、カミラ夫人の半世紀にわたる歩みに関する記事を掲載。その中である関係者は、暴露インタビューが「チャールズ皇太子にとって非常につらいものだった」と述べ、その後の数か月間にわたって皇太子の心痛が続いたことを明らかにしている。
また別の関係者は「カミラ夫人がメーガン(妃)を許せるとは思えない」と述べ、夫の心痛を間近で見続けた夫人の思いを代弁した。
50年前にチャールズ皇太子と知り合ったカミラ夫人は、互いの結婚後も不倫として関係を継続した。このため、絶大な人気を誇ったダイアナ元妃のファンから敵視されることに。特に元妃が“パリの悲劇”で非業の死を遂げてからの数年は、ひたすら忍従の日々を過ごさなければならなかった。
そんな忍耐の日々を過ごした後は、離婚経験者でありながらも、皇太子と再婚して王室入り。こうした経緯から、夫人は自分と同じく離婚歴があり、米国人だったことが不安視されたメーガン妃に親しく接し、妃が王室という特別な家族に受け入れられるよう配慮したという。
ところが、暴露というとんでもない“しっぺ返し”を受けたことで、その特別な思い入れは消え去ったのかもしれない。今では王室内でも一層厳しい視線を妃に向けているようだ。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)