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からだ・美容

ふかふかな腟になる! 乾燥・臭い・ムレ予防…腟ケアの基本3ステップとは

公開日:  /  更新日:

著者:フェムテックtv・木川 誠子

教えてくれた人:森田 敦子

全身の健康にも影響する腟ケア。この機会に始めてみては?(写真はイメージ)【写真:写真AC】
全身の健康にも影響する腟ケア。この機会に始めてみては?(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 フェムケアの広がりとともに、腟周りを中心とした通称「デリケートゾーン」のケアに対する関心も高まっています。肌のトラブルを予防するスキンケアや体型維持のための運動と同じく、腟を良い状態に保つには“ケア”することが必要。腟周りを良い状態に保つとさまざまなトラブルを防ぐことにもつながるそうです。「フェムテックtv」が植物療法士の森田敦子さんに話を伺いました。

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「デリケートゾーン」という言葉を使い始めた森田敦子さん

「デリケートゾーン」のケアと聞くと、腟周りのケアをイメージする人も多いと思いますが、実は意外と広い範囲を指します。腟周りだけではなく、脇の下や鼠径部、胸など、触れるとくすぐったい場所、感じる場所すべてが該当するそうです。

 言葉としてのデリケートゾーンは、ケアアイテム「アンティーム オーガニック」を処方・開発した植物療法士の森田敦子さんが、「腟ケア」の大切さを啓蒙していく中で使い始めたのがきっかけだと言われています。

「当時、『腟』は新聞や雑誌に書いてはいけない言葉でした。頭皮や体の垢とは違う、腟周り特有である恥垢の洗い方を打ち出していかないと……と考えた時に、その言葉を使い始めました」

 腟ケアは、病院での治療(キュア)ではなく、“自分で日常的に行うケア”だという認識を持つことが大切。デリケートゾーンという言葉のおかげで、自分事としてとらえやすくなった印象がありますね。

腟ケア1:腟周りの清潔さと潤いを保つにはVIO脱毛

 医学用語ではない「デリケートゾーン」。そのケアに関しても日本独自で発展しています。ではなぜ腟ケアが必要なのでしょうか。

「頭皮の汚れや皮脂による垢があるように、腟にも垢は存在します。どこの部位でも、垢が蓄積すると皮膚に炎症が起きたり、臭いが発生したりしますよね。恥垢も同じなので、腟周りを清潔にしておくことが大切です。ただ、腟周りは経皮吸収が最も高い場所。ボディソープだと刺激が強いこともあり、専用のアイテムを使っての洗浄と保湿をおすすめしています」

 そして、VIO脱毛(Vライン=ビキニライン、Iライン=陰部の両側、Oライン=肛門周辺)をしていない場合は、きちんと拭き取っているつもりでも、便や経血などが毛に絡まり残ってしまっていることもあるそうです。毛があると十分に保湿をしにくいこともあり、乾燥につながる要因にも。このことから、VIO脱毛は腟ケアの1つと言われています。

 汚れの蓄積、乾燥などが続くことで臭いやかゆみが発生したり、尿漏れや粘膜の乾燥による腟の萎縮で炎症を起こしたりといったトラブルや病気を防ぐという意味でも、腟ケアの重要な役割を担っているのです。