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ヘンリー王子夫妻 “肌の色質問”で実名暴露していれば逆に大ダメージ 英弁護士が主張

著者:森 昌利

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ヘンリー王子とメーガン妃【写真:AP】
ヘンリー王子とメーガン妃【写真:AP】

 ヘンリー王子夫妻の非公式伝記「Finding Freedom(日本語版「自由を求めて ハリーとメーガン 新しいロイヤルファミリーを作る」扶桑社刊)」の加筆改訂版(英語版のみ)がついに発売された。発売前から話題になっていた加筆内容には、生まれてくる子ども(アーチーくん)の肌の色を質問した王室メンバーについて、3月放送のインタビューで語る際に実名を暴露すべきか“迷った”というものがある。王子夫妻は「王室に与えるダメージが大きすぎる」と心配して実名暴露は避けたというが、もしも名前を明かしていたら大ダメージを受けたのは王子夫妻の方だったと法律専門家が主張している。

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王室が反論しなければ「一部が真実と信じてしまう」と懸念

 プライバシー侵害をめぐり英大衆紙の運営企業を訴えるなど、法的措置も辞さない姿勢を貫くヘンリー王子夫妻。だがもしも、王子夫妻が“アーチーくんの肌の色を質問した王室メンバー”を名指ししていたとしたら……?

 英国の有名弁護士マーク・スティーブンス氏は英大衆紙「デイリー・メール」のウェブメディア「メール・プラス」に対し、3月放送のインタビューで王子夫妻が実名を明かしていた場合、「王室がプライバシー侵害や名誉棄損で訴えることができた可能性もある」と語っている。

「2人(ヘンリー王子と子どもの肌の色を質問した王族)の間に存在するプライベートな会話として、メディアなどの第三者と共有されることはないと当然考えられる場合、もし(夫妻が)個人名を挙げていたら(名指しされた)個人は名誉毀損とプライバシーの侵害で訴えを起こすことができた可能性もあります」

 さらに、実名を明かさなかった場合でも「(王室という)グループが中傷されたと訴えることもできました」と主張。これまでの王室は沈黙を貫いているが、同氏は今後の王室には対抗策を練る必要があることを示唆している。

「王室のアプローチはごく最近まで、決して苦情を言わず説明もしないというものでしたが、彼ら(王室)はそのポリシーを変えてきたようです。『発言は真実』と疑うことなく信じてしまう一部の人々がいる限り、どこかの時点でヘンリー王子夫妻に対する対応を強化しなければならないでしょう」

 また、肌の色について質問した王室メンバーの存在が事実だった場合、その質問の“真意”も重要だと指摘。それがどのような状況で発言されたものなのか。人種差別的な意図があったのか、それとも単なる質問だったのかを証明する必要があるという。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)