終盤に入った東京2020パラリンピック競技大会をはじめ、日本人アスリートの活躍で注目が高まるスポーツ界。「Hint-Pot スポーツSNS調査隊」では、SNSで反響を集めた話題からこの機会に知ってほしい選手やちょっとほっこりするネタなどをお届けします。今回は女子テニスの大坂なおみ選手（日清食品）について。全米オープンの試合後に見せた少女との温かな交流が話題になっています。

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スタンドの少女へピンバッジをプレゼント

　テニスの4大大会・全米オープンは8月30日（日本時間同31日）、女子シングルス1回戦が行われました。世界ランク3位の大坂なおみ選手（日清食品）は同87位のマリエ・ブズコバ選手（チェコ）に2-0（6-4、6-1）でストレート勝ち。2回戦は1日でしたが、対戦相手が棄権したため3回戦進出を決めています。

　大坂選手はこの試合で快勝を収めただけでなく、観戦に訪れた少女の声援にも応えました。米スポーツ専門チャンネル「ESPN」公式ツイッターがその様子を動画で公開しています。

　実際の動画を観ると、試合後の大坂選手がスタンド最前列の少女に何かを手渡しています。続いてのオンコートインタビューでは、リポーターから「客席まで走って何かを渡しましたね。何だったのか教えてもらえますか？」との質問が。大坂選手は少女にプレゼントを渡したと返答しました。

「私たちは五輪に他の選手たちと交換するための小さなピンバッジを持っていきました。でも私は（選手村に）長くいなかったから、交換できなかったものがバッグの中に残っていたんです。（今日渡した少女の）素敵な思い出になればな、と思って」

　動画では、少女にズームしたカメラがプレゼントされたピンバッジも映しています。少女の口元はマスクで隠されていますが、それでもはちきれんばかりの笑顔を浮かべていることが分かるでしょう。

　また大坂選手は、「試合中に彼女の声援を聞いていて、とてもかわいかったんです。応援してくれてありがとう」とも語るなど、試合終了前からその声援に応えることを決めていたようです。

　この動画が公開されると大きな話題に。1万件近い“いいね”が集まった他、「彼女（大坂選手）はすべてのスポーツにおいて最高のロールモデル」「コートの中でも外でも勝者」「本当に思いやりがある」「真の気品ある振る舞い」など、称賛の声が殺到しています。

（Hint-Pot編集部）