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子どもの名付けは早いもの勝ち? 使いたい漢字や読みをめぐりトラブル勃発
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生まれてきた我が子へ最初の贈り物となる「名前」。響きや名字とのバランス、画数、また我が子の幸せな未来に対する願いを込める人も多いでしょう。中には、結婚前から将来子どもが生まれた時に付けたい名前を考えている人もいます。しかし、いざ憧れの名前を付けようとした時、周囲とトラブルになってしまうことも。今回は、そんな「名付け」にまつわるモヤモヤした話をお届けします。
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子どもに付けたい漢字を義姉に奪われた!?
男の子が生まれたら「陽」が付く名前を授けたい。北海道在住の奈緒美さん(仮名・29歳)は、学生時代からそう願ってきました。きっかけは、とある読者モデル。その人に憧れ、我が子にも同じ「陽」の漢字を付けたいと思うようになったそう。
「太陽のように輝く子になってほしい」、「いつも周囲を照らすような明るい子に育ってほしい」……奈緒美さんはそんな願いを抱き、いつか見る我が子を心待ちにしていました。
「男の子なら陽介(ヨウスケ)にしようかな、陽人(ハルト)も今っぽいな、女の子なら陽菜(ヒナ)もいいかも……と、いくつも名前を考えていました。もうそれくらい熱望していたんです。今、私は結婚を控えていて、もうすぐ夢が叶うと思っていました」
しかし最近になって、奈緒美さんの願いは実現しにくい状況になってしまったそう。それは2歳年上の兄夫婦の間に長男が誕生。その子に「陽」の漢字が使われていたのです。奈緒美さんがモヤモヤするには理由がありました。
「義姉の妊娠後、実家で顔を合わせた時に名付けの話になったんです。その時、漢字の話をしたら『素敵な名前になりそうだね』と言っていたので、まさか使うなんて思わなくて……」
出産祝いのお返しが送られてきた時に、熨斗を見て初めて「陽」の付く名前にしたことを知った奈緒美さん。兄に電話をかけてそれとなく聞いたところ、名前を考えたのは義姉だったことも発覚しました。
「兄も私がずっとあの漢字に憧れていたことを知っているはずなので、『使いたかったのに』と言ったんです。そうしたら『別に自分も付ければいいじゃん』『いとこで同じ漢字はダメなんて法律ないよね?』って言われて、思わず唖然としてしまいました。義姉は私と同い年なこともあり、何かと張り合ったり、真似をしたがったりするので元々少し苦手でしたが、それを通り越して嫌いになってしまいました」
もちろん名前に使う漢字としてはポピュラーなため、「被るのも仕方がない」と自分を納得させている奈緒美さん。ただ、普段の関係性から義姉があえて使ったように思えて、つらくやるせない気持ちを抱えているそうです。