からだ・美容
たった2分で背骨のアンチエイジング 道具いらずの簡単おうちストレッチ
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テレワークの普及で「歩く時間が減った」「一日中、椅子に座りっぱなし」と実感している人は多いのではないでしょうか。中でも心配されるのは、長時間のパソコン作業。腕や頭部を前に出す姿勢が続き、無意識のうちに猫背やストレートネックといった姿勢のゆがみを助長する要因になります。姿勢のゆがみによる肩のこりや腰痛などのお悩みはよく耳にしますが、実は背中のこりにも要注意。胃のもたれや消化不良といった内臓の不調にも関わるからです。そこで今回は、背骨の周辺の筋肉をほぐすストレッチをご紹介します。
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背骨の老化を招く姿勢、気付いたらすぐに直すクセを
姿勢を支える背骨は体の調子を整える自律神経と密接に関わっており、背骨の一部の胸椎(胸の裏側辺り)周辺には胃腸に関わるツボも多数点在しています。そして、姿勢とはその人が持つ生命力の表れや、見た目年齢にも直結するもの。つまり、背骨は人間の営みを支える屋台骨のようなものともいえるのです。
背骨は姿勢の状態によっても老化するといわれています。背骨の老化とは、骨量の低下や軟骨の硬化、変形だけではありません。背中をそらせたり丸めたりする運動機能の低下、痛みがあって正しい姿勢が取れないといったことも老化現象に含まれます。
背骨の老化を防ぐために、注意したい姿勢や動作をチェックしておきましょう。気が付いたらその都度に姿勢を正すよう、クセをつけることが大切です。
・スマートフォンやパソコンを操作する時、前屈みの姿勢や猫背になっている。
・テーブルに頬杖をつき頭が前に出ている。
・椅子やソファに座る時、浅く腰かけ、だらんと背中を倒している(骨盤が後傾している)。
・椅子やソファに座る時、無意識のうちに足を組んでいる。
・立った姿勢の時、おしりが下がってアゴを前に出している。
・テレビの位置が横にあるため、顔だけで振り向いて観ている。
日常的に長時間のパソコン作業をする人や「最近、体の不調が増えたな」という人は、日頃の姿勢の確認と、背骨のしなやかさを取り戻す習慣を意識してみましょう。