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美しい菊とともに迎える縁起の良い日「重陽の節句」 今だからこそ楽しみたい風習とは

公開日:  /  更新日:

著者:鶴丸 和子

昔からの風習を暮らしに 菊の花で楽しもう

現代の暮らしにもなじみがある菊の花(写真はイメージ)【写真:写真AC】
現代の暮らしにもなじみがある菊の花(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 とはいえ、菊の花は現代の私たちの暮らしにもなじみのある花です。こんな時だからこそ、昔からの風習を暮らしに取り入れて、「重陽の節句」を楽しみたいですね。古くから伝わる、長寿を願う菊の風習5つを紹介します。

○菊酒
もともとは食用菊の花びら漬けて香りを移した酒を飲んで長寿を祈願しました。今楽しむなら、簡易的に食用菊の花びらを数枚、杯に浮かべて晩酌を。見た目と香りに癒やされます。

○菊茶
白や黄色の菊の花から作られているお茶。中国では日常でよく飲まれています。お酒が飲めない人は、ティータイムでほっとひと息入れて無病息災を願いましょう。

○菊の被せ綿(きくのきせわた)
重陽の前夜、咲いている菊の花に綿を被せて夜露と朝露を受けさせます。その綿で体を拭いて不老長寿を願う風習です。

○菊湯
浴槽に菊を浮かべて菊湯に浸かります。入浴でリラックスして全身の邪気をはらいましょう。株式会社バスクリンの公式サイトによると、菊に含まれる精油成分のカンフェンには、血行促進と老廃物の代謝を活発にする働きがあるそうです。

○菊枕(きくまくら・きくちん)
重陽の日に菊の花をつみ、乾燥させて枕に詰めて使用します。ほんのり漂う香りが快眠を誘い、邪気を払うと言われています。

 古くから伝わる風流な風習を身近に。移ろう季節を感じながら心豊かに日々を過ごしたいですね。

(鶴丸 和子)

鶴丸 和子(つるまる・かずこ)

和文化・暦研究家。留学先の英国で、社会言語・文化学を学んだのをきっかけに“逆輸入”で日本文化の豊かさを再認識。習わしや食事、季節に寄り添う心、言葉の奥ゆかしさなど和の文化に詰まった古の知恵を、今の暮らしに取り入れる秘訣を発信。
インスタグラム:tsurumarukazu