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ヘンリー王子の回顧録 出版は最速で今年のクリスマス前か 出版業界の専門家が予測
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3月放送のインタビューから次々と王室批判を続け、世界を驚愕させたヘンリー王子。7月には「この本は王子として生まれてきた私ではなく、今1人の男として書いている」と宣言して、回顧録の出版を発表した。その発売予定日に関してさまざまな憶測が流れる中、有名王室作家が「今年のクリスマス前」とずばりと予測して話題になっている。
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出版社は「なるべく早く投資を回収したいと考えているはず」
ヘンリー王子の回顧録について出版時期を予測したのは、王室作家のアンドリュー・ロウニー氏。同氏は米国人女性との“王冠をかけた恋”で知られるエドワード8世がテーマの「Traitor King: The Scandalous Exile of the Duke and Duchess of Windsor」を出版したばかりだが、出版エージェントの顔も持っている。
同氏は英大衆紙「デイリー・エクスプレス」に対してコメント。出版社が支払ったとされる巨額の前払い金に注目し、すでに原稿は出来上がっているとの報道もあったことから、「なぜ彼ら(出版社)は大金を払ったのに1年も待つのでしょう? なるべく早く投資を回収したいと考えているはずです」と推測した。
無論、出版までに内容の事実確認などの作業はあるだろうが「私の読みではプラチナ・ジュビリー(来年のエリザベス女王在位70周年イベント)の前。人々の目をくらまして、今年のクリスマスまでには出版されるのではないかと思っています」と主張。大方の英メディアが“来年”と予想する中、年内の出版を堂々と予告した。
ヘンリー王子は今までのところ、本の詳細について多くを語っておらず、アフガニスタン派遣の経験とメーガン妃との結婚以外にストーリーは不明だ。
果たしてどんな話が飛び出すのか。「私は何年にもわたって、文字通りにも比喩的にも多くの帽子をかぶってきた(多くの異なる役割を果たしてきたという意味)」という王子は、回顧録が「正確で完全に真実」だとしている。3月放送の暴露インタビューでは英司会者ピアーズ・モーガン氏をはじめ、英メディアがさまざまな間違いを指摘したが、今回の回顧録では一体どのような展開になるのだろうか。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)