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アンドリュー王子 エリザベス女王の休暇先へ「逃げた」と英紙 約800キロを車で移動
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米国時間8月9日、バージニア・ジュフリー(旧姓ロバーツ)さんがニューヨーク州マンハッタンの連邦地裁に起こした民事訴訟。訴えられたアンドリュー王子は米国から見た外国人になるため、ハーグ送達条約に基づいた手順として“裁判文書の対面受け渡し”が必要になるそうだ。それにもかかわらず、王子は受け取りを拒否し続けているという。そしてついに、ジュフリーさん側弁護士の執拗な受け取り要求に耐えかねて自宅を脱出。母エリザベス女王が夏期休暇を過ごしているスコットランドのバルモラル城へ向かったことが明らかになった。
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「家に閉じこもりの状態ですっかり気が滅入っていた」と情報筋
米ニューヨーク州で起こされたアンドリュー王子の民事訴訟は、勾留中の2019年に死亡した米国人実業家ジェフリー・エプスタイン被告の性的犯罪に関するもの。ジュフリーさんが17歳の時にアンドリュー王子から性的虐待を受けたとして、損害賠償を求める内容だ。
英大衆紙「ザ・サン」が掲載した記事によると、アンドリュー王子は現地時間7日、ウィンザー城近くの自宅ロイヤル・ロッジから元妻のセーラ元妃とともに出発。ロイヤル・ロッジでは過去2週間にわたり、ジュフリーさん側が裁判文書を渡そうと“複数の試み”が行われたが、いまだ成功していないという。
関係者は「裁判文書の受け取りを避けるため、好きな乗馬にも行かず、家に閉じこもりの状態ですっかり気が滅入っていました」と証言。ジュフリーさんが訴えを起こしてからの数週間、王子はすっかり追い詰められていたようだ。「アンドリュー(王子)は母親のいるバルモラル城なら安心できると思ったのでしょう」と決断の裏側を語っている。
そしてついに脱出を図るわけだが、その先は母エリザベス女王の休暇先であるスコットランドのバルモラル城。同紙が現地時間8日夜に公開した記事によると、到着後の王子は女王の私有地にある釣り用のロッジで90分過ごしたという。
ジュフリーさんが訴えを起こした米国の裁判所では、最初のヒアリングを9月13日に予定。バルモラルの内部関係者は、王子がこの日を含めて「少なくとも2週間」は滞在すると予想している。
王子はエリザベス女王が子どもたち4人の中で“最愛の子”とも伝えられている。今夏は女王の夏期休暇入り早々にこの報道があり、前後して王子のバルモラル城入りも伝えられた。今回は一度自宅に戻ってからの再訪問。「サン」紙は文書の受け取りを拒否した王子が「バルモラルに逃げた」と言い切っている。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)