インタビュー

【私の家族】田中美奈子 バブル期人気の裏で動物愛護団体を設立 愛犬を通じて子に伝えたいこと

著者:中野 裕子

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子どもの頃から動物に囲まれていたという田中美奈子さん。愛犬ミルクくんとともに【写真:荒川祐史】
子どもの頃から動物に囲まれていたという田中美奈子さん。愛犬ミルクくんとともに【写真:荒川祐史】

 1980~90年代初頭のバブル期、ワンレン&ボディコンのファッションで歌手・女優として活躍した田中美奈子さん。イケイケなイメージの一方で大の動物好きでもあり、32歳の時に動物愛護団体(現在はNPO法人)を起ち上げ、その代表という顔も持つ。そんな田中さんが現在一緒に暮らす家族は、ポメラニアンとチワワのミックスの「ミルク」くん。彼のかわいさに癒やされる毎日だが、実は大きな不満が1つあるという。田中さんに詳しい話を聞いた。

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子どもたちに根負け お迎え後も愛情をもって面倒をみるよう配慮

 ミルクを迎えたのは5年前。ペットショップで出会ったミルクを、今は中学1年生と小学6年生になった娘と息子がすごく気に入って、何度も何度も会いに行こうとしたんです。そのショップの隣にあるカフェへ「あの店のハンバーグが食べたい」と言って行きたがるのですが、実はミルクに会いたいのが本音っていう(笑)。

 そこで根負けして、我が家に迎えることにしました。私自身も、そのペットショップへ行くたびにミルクが売れずに残っていて、大きくなるにつれ値引きされていくのを見ていられなかった……というのもありますね。本当は「迎えるなら保護犬を」と数度見学に行きましたが、幼い子どもたちにはリスキーで、諦めざるを得ませんでした。

 子どもたちに無責任なことをさせないように、ミルクを迎える前は「ちゃんと面倒をみられないでしょ」と言って結構渋ったんです。迎えてからもフードボールや水入れが汚れていると、「あなたたちだって、こんな汚れた食器でごはんを食べたりお水を飲んだりしたくないでしょ?」などと問いかけることも。愛情をもって面倒をみるよう促しています。

 お散歩は平日なら同居する義父(夫・岡田太郎の父)や私、夫が朝夕にしますが、休日は子どもたちが連れて行きます。娘はお散歩しながら近所の方とお友達になったりもしていますね。人懐っこいんです。飼い主に似たのか、ミルクも人見知りや“犬見知り”はまったくしないです(笑)。

 ミルクを迎えたのは、その1年前まで我が家にいたパグ犬の命日。だから、「ウチにくる運命だったんだね」と家族で話しています。パグ犬はもともと義父母が飼っていたのですが、私たちが2012年に同居を始めてからは家族みんなでかわいがっていました。

 そのパグ犬が亡くなった時、子どもたちの悲しみようはすごかったですよ。子どもたちにとって家族が亡くなる体験は初めてだったので。ゲームだったら生き返るかもしれないけれど、生き物の命だとそうはいかない。動物と一緒に暮らすことで、命の大切さも学んでくれたらいいな、と思っています。