健康・美

女性の性欲とオーガズムの原理 きちんと知っておくことの利点とは 専門家に聞く

著者:フェムテックtv・木川 誠子

教えてくれた人:栗本 夏帆

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自分の中で起こる欲求に耳を傾けることが大切(写真はイメージ)【写真:写真AC】
自分の中で起こる欲求に耳を傾けることが大切(写真はイメージ)【写真:写真AC】

「フェムテック」とは、女性が抱える健康上の課題をテクノロジーで解決する製品やサービスのこと。そして、この大きなムーブメントの根底にあるのは、自分自身と自分の体を知ることです。そのためにも、自分の中で起こる欲求に耳を傾ける姿勢が大切。とはいえ、性的欲求や快感については、まだまだ知らないことの方が多いのではないでしょうか。そこで今回の「フェムテックtv」は、国家資格を保有する鍼灸師であり、設立した腟サロンで啓蒙活動を行っている栗本夏帆先生に、女性の性欲とオーガズムについて教えていただきました。

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3歳くらいから意識し始め、徐々に感覚を学んでいく「性欲」

 人間には「三大欲求」と言われる食欲と睡眠欲、性欲があります。その中でも性欲は“秘め事”として扱われてしまうことが多いため、知らないことが多かったり、悩みや不安を解決する術が分からなかったりする人もいるのではないでしょうか。

 性欲は、食欲や睡眠欲と同じように体が示す正常な生殖反応です。個人差はあるものの、3歳くらいから意識し始め、体が徐々にその感覚を学んでいくと言われています。そこから年齢を重ねるとともにセルフプレジャー(マスターベーション)を知り、初潮を迎え、排卵前には性欲を実感するようになっていきます。

 性的行為の中で起こる快感のことをオーガズムと言い、8~12回ほど起こる筋の収縮のことです。女性はクリトリスで快感を得ると骨盤で収縮が起き、腟や肛門で感知されて脳に伝わります。そして、脳で指令が出されることで体全体が心地よい状態に包まれます。

 その感覚は尿を出す時の気持ち良さに似ていると言われています。それは、骨盤で起こる収縮が尿を出す原理と同じだからです。

 オーガズムを感じるまでの時間は、男性は10~12分、女性は16~18分と言われていますが、必ずしも得られるわけではありません。たとえ体的に刺激を受けても、脳にその刺激と感覚が伝わらなければオーガズムを得ることができないからです。