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ヘンリー王子夫妻 米誌写真は「最も奇妙な一枚」と専門家 “美容師”呼びは残酷とも
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財団「アーチウェル」を通した慈善活動などが評価され、米雑誌「タイム」の「世界で最も影響力のある100人」に選出されたヘンリー王子とメーガン妃。併せて、7種類発行される同誌表紙の1つを飾っているが、この写真が特に英国で不評だ。王室専門家も“正直な感想”を語り、話題になっている。
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専門家は王子夫妻の選出そのものにも疑問
発表以来、英国からは辛口批評ばかりが聞こえてくるヘンリー王子夫妻の表紙写真。英大衆紙「デイリー・スター」が掲載した記事によると、英ニュース専門チャンネル「GB News」の番組に出演した王室作家のロバート・ジョブソン氏も、写真に“正直な感想”を寄せているという。
番組ホストにコメントを求められた同氏は、「米国での彼ら(ヘンリー王子夫妻)は(英国でよりも)もっと好かれています。特にメーガン(妃)には、多くのサポーターがいますからね。しかし、表紙の評判はここ(米国)でもあまり良いとはいえません」とずばり。「『タイム』誌は信頼度の高い雑誌ですが、今年(の『世界で最も影響力のある100人』)はブリトニー・スピアーズやドリー・バートンまで選んでいます」と続け、選出基準そのものに疑問を呈した。
そして「結局は『タイム』も雑誌を売りたい」と、今話題の元ロイヤルカップルを表紙にして雑誌を売ろうとする思惑を推測。「そこにメーガンとハリー(ヘンリー王子の愛称)が写真撮影に同意しました。しかし、このカバー写真は私がこれまで見た中でも最も奇妙な一枚と言うしかありません」と、写真に対する感想を“奇妙”という言葉で表現した。
ただし、ヘンリー王子が「美容師のようだ」と言われている件に触れると、「(ヘンリー王子が)彼女(メーガン妃)の格下である『彼女の美容師』と呼ぶ人々は、少し残酷な気がします」とも述べた。
夫婦間のパワーバランスについて、以前から妃が主導権を握っているとの見方が強いが、王子は“王室引退”の「最終的な決断は自分が下した」と反発していた。しかし、この写真はそんな反論の説得力を失わせているのかもしれない。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)