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ひらがなの「し」を美しく書くコツ シンプルな1画文字なのに分かれる“大人感”
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文字と絵を組み合わせた“書道アート”で話題の書道家・原愛梨さんから、“大人の美文字”を学ぶ短期連載。“日本語の文章の7割はひらがな”と言われており、美文字の基本となるひらがなを教わっていきます! まず編集部で、よく使う文字や文章中でポイントとなりそうな文字をピックアップ。それぞれ、大人っぽく&美しく書くための秘訣を伺います。第1回のテーマは、形がシンプルな「し」を中心に、「う」と「つ」の書き方です。
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「し」の最後は、すくい上げずに右下へ流す
原さんによれば、「し」の美文字ポイントは、払いの角度にあるそうです。
「小学校では最後の部分をすくい上げる形で習いますよね。だけど、“大人の美文字”という観点で言うなら、字全体の長さ2/3くらいまで縦線を下ろしたら、右下へ流すのがおすすめ。最後の払いはすくい上げない方が、大人っぽさがアップします」
「う」「つ」は、丸ではなく縦長&横長を意識して
「し」の応用で、同じくシンプルで形が似ている「う」「つ」の“大人の美文字”ポイントも伺いました。
「“う”の場合、1画目の点を横線にしたり、2画目を“つ”のように曲げて書いたりする方がいます。それだと美文字からはかけ離れ、子どもっぽい字になってしまうんです。まず、点は斜めの角度に下ろしましょう。そして2画目は右上に短く肩を上げたら、あとは“り”の右側をイメージするときれいに書けます。最後の払いは上にすくい上げないこと」
“つ”は、丸っぽく書くと視力検査のマークのようになるので(笑)。上部は、気持ちすくう意識で波打たせ、曲げたらサッと払います。曲げた後は、斜め下に向かってサッと払う方が大人っぽく見えますよ。そして払いの長さは、上の横線部分に対して半分より少し長めくらいを目安にするとちょうどいいです」
(中塚 真希子)