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女性に出やすい“ギャル文字”の名残 ひらがなの「お」を簡単に大人っぽく書くコツ
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文字と絵を組み合わせた“書道アート”で話題の書道家・原愛梨さんから、“大人の美文字”を学ぶ短期連載。“日本語の文章の7割はひらがな”と言われています。そこで、美文字の基本となるひらがなを教わっていきます! 第2回、メインで教わるのは「お」。そして「や」「の」についても触れています。“ギャル文字”っぽさが残りがちな3つの文字を、大人っぽい美文字に生まれ変わらせるには、どこに気を付ければいいのでしょう?
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「お」の結びは小さく、「や」は書く流れを大切に
今、20~30代の女性が学生の頃に流行っていた“ギャル文字”。このクセが抜けずに悩んでいる方も多いよう。
「私が学生の頃のギャル文字は、“お”の結びの穴を大きくするのが流行っていました。デザインとしてはかわいいけれど、“大人の美文字”の観点で言うなら、結びの穴は三角にするのがコツ。2画目からの流れも大切です。2画目の最後はしっかりすくい上げ、はねる! そこから3画目の点を目指すイメージですね。
ちなみに、“や”も流れを大切にしたい文字です。1画目の最後から2画目の点へ、そして3画目の縦線へと意識――。そのつながりを意識して。また、2画目は線ではなく点で書くと、大人っぽい印象に」
「の」は縦長の円を意識して書けば、かっこよく
原さんが学生時代、ギャル文字は「の」も、左の穴を大きくするのが流行っていたそう。
「“大人の美文字”としては、むしろ右側を半分より少し広めに取る方がきれいに。さらに言うなら、“の”は丸っぽく書くイメージがあるかもしれませんが、実は、やや縦長の円をイメージした方がかっこよく見せられます。
それから日本語って元は縦書きを基本とした文字ですよね。特に“の”は単体で書くより“~の”などあとの文字とつながることが多い。ですから、縦書きの場合は特に、下に来る文字につなげる意識で、最後を払う方が流れが出て、きれいに見えますよ」
(中塚 真希子)