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バランスが崩れやすい、ひらがなの「え」「を」 確実&きれいに書くカギは外形の意識
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文字と絵を組み合わせた“書道アート”で話題の書道家・原愛梨さんから、“大人の美文字”を学ぶ短期連載。“日本語の文章の7割はひらがな”と言われています。そこで、美文字の基本となるひらがなを教わっていきます! 第3回ではバランスが崩れやすい「え」「を」「む」がテーマ。大人の美文字を目指すなら、しっかり外形を意識することがカギとなるようです。
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「え」「を」は“かぎ括弧”をイメージすると美文字に
まず原さんからは「3つとも外形を意識して」とのアドバイス。ぐっと書きやすくなるそうです。
「“え”は三角形、“を”は細い縦長、“む”はやや縦長の長方形を意識する。それだけでもかっこよく書けます。
それぞれの美文字ポイントですが、“え”の場合、2画目は半分より少し上から1画目の点のおしりに向かって、グッと右上がりに。高い位置から折り返して、線を左下へまっすぐ引く。そしてかぎ括弧のように直角に曲げます。ただし、角はなめらかに曲げると美しいです。
“を”も同様に、2画目の曲がる部分は、かぎ括弧のように角度をつけて曲げる。ただし、こちらも角はなめらかにまっすぐ下ろしましょう。ここの角度が90度以上広がったり、丸く書いたりすると子どもっぽくなるので注意が必要です。そして、曲げたあとの縦線部分は長く取ること! 縦が長いかぎ括弧をイメージします。さらに“を”の場合、3画目の前を長くするときれい。また、文字の左側はやや右斜め一直線で揃えると、より美しく見えると思います」
「む」はS字のカーブを描きながら、点を目指そう!
「“む”は、2画目の最後から点へつながる部分がポイントです。2画目の最後からすぐ点に向かうのではなく、遠回りしてS字を描きながら向かうイメージ。すると、ちょうどいい位置に点が打てます。それから、2画目にある結びは小さく! 前回、“お”の字の時もお伝えしましたが、“結びを小さく”は、大人の美文字の鉄則です(笑)」
ちなみに、結びの穴と結んだ後の縦線が離れると、バランスが崩れがち。しっかりくっつけましょう!
(中塚 真希子)