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ヘンリー王子夫妻 王室時代に築いたコネの力はいつまで続く? 専門家は兄と比較し疑問視
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環境保全のノーベル賞ともいえる「アースショット賞」を昨年、創設したウイリアム王子。気候変動問題に取り組む王子がこのほど、米大富豪のマイケル・ブルームバーグ氏とともに、米大衆紙「USAトゥデイ」に共同で意見書を発表することが明らかになった。すると、ある王室専門家が米国で環境問題について訴え続ける、弟のヘンリー王子と比較し注目を集めている。
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専門家はヘンリー王子夫妻が持つ影響力に懐疑的
ウイリアム王子の新たな動きについて言及したのは、王室コメンテーターのリチャード・フィッツウィリアムズ氏。英大衆紙「デイリー・エクスプレス」の取材に応じ、自身の見解を披露した。
同氏は王子のこれまでの功績を挙げつつ、「ロイヤルが後援することでどれだけ大きな成果が得られるか、改めて世界に示しました」と称賛。そしてヘンリー王子夫妻を揶揄するかのように、「王族であることがいかに大きな影響力を持つかを強調している」と付け加えた。
また、ヘンリー王子夫妻に対し、バラク・オバマ元米大統領の誕生日パーティーに招待されなかったことも指摘。「ウイリアム王子がこれからも世界との強い結びつきを維持していくことに対し、(ヘンリー王子とメーガン妃の2人が)王室を引退してこれまでのコネクションをあとどのくらい使えるのか、それは疑問です」と述べた。さらに、ヘンリー王子夫妻の今後の影響力を疑問視し、次のように締めくくっている。
「ハリー(ヘンリー王子の愛称)とメーガン(妃)は、自分自身に執着しているように見えます。しかし、もし彼らが現役の上級王族としてとどまっていたら、どれほど多くのことを人々のために成し遂げられたのでしょうか」
確かにテレビでの一方的な暴露や王室批判で話題になった一方、私人となったヘンリー王子夫妻が、主要王族時代に築いた人脈をいつまで使えるのかは疑問だ。世界に冠たる英王室の威光があっての影響力は今後どのように変化するのだろうか。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)