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書き方が複数ある、ひらがなの「そ」「ふ」 その“正解”と最も美しく書く方法は?
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文字と絵を組み合わせた“書道アート”で話題の書道家・原愛梨さんから、“大人の美文字”を学ぶミニ連載。“日本語の文章の7割”を占めるといわれ、美文字の基本となるひらがなを教わっていきます! 第5回では「点は離して書く?」「線はつなげる?」と、大人でも書き方の正解がいまいち分からない、「そ」と「ふ」がテーマ。原さんによれば「どちらも正解」ですが、きれいに書くためのポイントがちゃんとあるそうです!
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「そ」は最後のカーブをゆるやかにすると、大人な印象に
「そ」は、1画と2画、どちらが正しいのでしょうか?
「どちらも正しいです。字源をたどると、漢字を崩して書いた“草書体”からやがて、ひらがなが生まれました。昔の文字の名残で、両パターン残っているんです。ただ、2つあると子どもたちが混乱するため、小学校では1画のパターンで教えているようですね。
“そ”は、最後のカーブが“大人の美文字”ポイントです。曲げすぎず、ゆるいカーブにすると大人っぽい印象に。最後の止める位置は、一番上の横線より外に出ないようにしましょう」
さらに、線を折り曲げるZ部分の位置も、高めがいいそうです。
「腰の位置は高くしましょう! 人間と同じで、足が長いとスタイルよく見えますよ(笑)」
「ふ」に付く左右の点の位置 黄金比は2:1!
“ふ”の上部も“そ”と同様に、付けても離してもOKですか?
「どちらを書いてもいいと思います。ただし“大人の美文字”の観点から言えば、1画目と2画目をくっつける場合、数字の“3”のように書くのはNGです。
1画目の点を打ったら、Sを意識したカーブで2画目へ進みましょう。そして、左右の点を打ちます。ちなみに点を打つ時は、まず左の点(3画目)を下めに、そこから下のラインをやや斜め上に引いた延長線に、右の点(4画目)を打つと美しいです。
さらに、2画目の縦線を挟んだ時、3画目と4画目の配置を2:1の割合にすると、うまくバランスが取れますよ」
(中塚 真希子)