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社内のメモ書き「です・ます」で頻出 ひらがなの「す」を手早く上手に書くコツ
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文字と絵を組み合わせた“書道アート”で話題の書道家・原愛梨さんから、“大人の美文字”を学ぶミニ連載。“日本語の文章の7割”と言われ、美文字の基本になるひらがなを教わっていきます! 第6回の今回は、「~です」などの形で文章中に出てくる頻度の高い「す」を中心にお話を伺いました。同じように、結びが字形のポイントとなる「な」「よ」についても、大人っぽく&美しく書くコツがあるそうです。
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“す”は文中の位置によってシッポの長さを変えよう
「“す”は逆三角形の外形を大切に。あとは美文字の鉄則で、“結びを小さく”!(笑) さらに言うなら1画目の横線は左側を長く、全体の3/4くらい取りましょう。大人っぽく見えますよ」
結びの下は長くするべき? それとも短くするべきですか?
「“す”が文中のどこに置かれるかで変わります。文中なら短くてOK。『~です』などの締めの『す』の場合は、シッポは気持ち長めに書くと、文の収まりが良くかっこよく見えます!」
“結び”の形は3種類あるので、間違えないよう注意!
「“な”はひし形の外形を意識して、“よ”は調理器具のおたまをイメージして書くときれいにまとまります。ちなみに“よ”の場合、1画目の点と2画目の結んだあとの線は、真横ではなくやや斜め右下に引く方が、より大人っぽい印象に」
ところで原さんによると、ひらがなの結びの形は全部で3種類あるそうです。
「“す”“な”“よ”の結びは、まさにその3種類を体現しています。“す”は二等辺三角形の結び。“な”はきれいな三角形の結び。そして“よ”は、おたまのように長細い(半球型の)結びです」
それぞれのひらがなで、結びの形を覚えておくのも美文字習得につながりそうです。
「余談ですが“よ”の結びは、三角に結ぶよう教える指導者の方もいます。ただ、私の場合、日常的に早く書く前提できれいに見える書き方を重視したポイントになります。せっかちなので(笑)、私はこちらをおすすめしています」
(中塚 真希子)