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上手に書ければもっと伝わる  “ありがとう”の「あ」を美しく書くコツ

著者:中塚 真希子

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原愛梨さんが書いた「ありがとう」のお手本。美しく書くコツは?【写真:荒川祐史】
原愛梨さんが書いた「ありがとう」のお手本。美しく書くコツは?【写真:荒川祐史】

 文字と絵を組み合わせた“書道アート”で話題の書道家・原愛梨さんから、“大人の美文字”を学ぶミニ連載も今回でラスト。美文字の基本となるひらがなから、最終回は「あ」を取り上げます。手紙などで“ありがとう”を上手に書けたら、感謝の気持ちがもっと伝わりそうです。

 ◇ ◇ ◇

交差の位置は低く&穴は小さくが大人の「あ」

 原さんの「あ」は、とても大人な印象です。

「小学校で習うのは、もっと丸みのある形ですよね。だけど“大人の美文字”にするなら、2画目と3画目が交差する位置がポイント。3画目は、交差の位置を2画目の下の方にしてください。

 交差で作られる左側の穴も、小さめがいいと思います。学校では穴の左側を角ばって書くよう習ったかもしれませんが、なめらかな曲線にすると大人っぽく見え、早く書けます」

「“大人の美文字”は、読む相手への思いやりです」

原さんが書いた「あ」のお手本。2画目と3画目の交差の位置を下に寄せるのがコツ【写真:荒川祐史】
原さんが書いた「あ」のお手本。2画目と3画目の交差の位置を下に寄せるのがコツ【写真:荒川祐史】

 原さんが、大人の“あ”で、“ありがとう”のお手本を書いてくれました。ワードとしてのポイントは?

「文字と文字の流れを意識します。以前、“す”の回でもお伝えしましたが……。“う”の他に“り”“し”など、最終画に縦長の線を持つ文字が文末やワードの最後に来る場合は、縦の線を長くして目立たせる! “う”の払いは、上にすくい上げず、やや左下に流すように払うとかっこよく決まります」

「ありがとう」のお手本を書いてくれた原さん【写真:荒川祐史】
「ありがとう」のお手本を書いてくれた原さん【写真:荒川祐史】

 それでは最後、「美文字になりたい!」と願うすべての人にメッセージをお願いします。

「“大人の美文字”を目指す方はまず、きれいな手書き文字に目慣れすることから始めましょう。脳内に美文字をインプット&上書きして練習を積めば、文字はきれいになります。

 あとはやっぱり、書く時に受け取る相手を想像しながら書いてほしいんです。そうすれば丁寧に書こう、きれいに書こうという気持ちが自然に芽生えると思うから。読みやすく美しい文字を書くことは思いやりの一つで、そういう思いは文字を通して必ず伝わるもの。私自身、相手を思いながら書くことをとても大切にしているんですよ」

(中塚 真希子)