20代の頃は疲れ果てて化粧したまま寝ることが多かった

――さゆりさんの言う通り、思い出した時に意識をするだけでも違いますよね。毎日のスキンケアで大切にされていることはありますか？

「20代の頃は、疲れ果てて化粧したまま寝ることが多かったのですが……。30歳を境に、そのまま寝ることはまったくしなくなりました。どんなことがあっても絶対に化粧は落とします！　半目でも、意識が飛んでも必ずやります（笑）。

　私はまずコットンにしみ込ませたクレンジングウォーターで、アイメイクを優しく落とします。そのままお風呂に入って、そこでもう1回クレンジングジェルを使ってちゃんと落とすようにしています。洗うことよりも、すすぐことをすごく重視してもらいたいですね！　洗顔して、そのあとにちゃんとすすぎ切る。シャンプーも、今は洗うことよりもすすぐことに時間を多く取っています」

――せっかくきれいにしたと思っても、洗い残したことが肌荒れにつながってしまうこともありますからね。美しく年齢を重ねてきたさゆりさんですが、年齢ごとに意識することは変わりましたか？

「30代になったら、とにかく化粧をしたまま絶対に寝ないでほしい！（笑）　つま先立ちや運動は何日空けてもいいけど、クレンジングだけは1日も欠かさずやりましょう！　汚れが詰まってしまうと吹き出物が出てくる。あとは保湿をして、絶対に乾燥させないことですね」

土砂降りの中で何とかここまで来た経験が、今しんどい人の助けになれば

――50代に突入してもまだまだ若々しく美しいさゆりさんの言葉、重みを感じます……！　今回の美容本に込めた思いを伺えますか？

「本を出すお話をいただいた時は、『私みたいな美容法でいいんですか？』ってびっくりしたんです。でも、インスタグラムやYouTubeを通じて、皆さんが応援してくれたおかげで出していただけた本なので、感謝しかないですね。本を読んだ方が、この中から1つでも2つでも『やってよかった』と思ってもらえるものがあるように、私のすべてを本気で詰め込みました。

――最後に、美容本を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いします！

「美容法だけではなく、自分の生きざまや、精神的にしんどい時にどうやって自分を楽にしてあげたというところも書かせていただいたつもりです。もし、今人生雨降り中の方がいらっしゃって、この本を読んでいただいて少しでも晴れ間を見つけていただいたらうれしいです。私が土砂降りの中、何とかここまで来た経験が、今しんどい人の助けになれば、そういう経験をしてきたかいがあるなと思います！」

（安藤 かなみ）