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メーガン妃 公開書簡での称号使用は「彼女の自由」 憲法専門家の見解が話題
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米議会への公開書簡を発表し、働く親たちのために育児休暇などを整備するよう訴えたメーガン妃。しかし、その際に「サセックス公爵夫人」の称号を使用したことが大きな物議を醸した。国内外で称号剥奪を求める声が再燃する中、憲法の専門家が英紙で披露した見解が話題になっている。
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「継承順位から遠ざかれば、言動の自由度は広がる」
メーガン妃がエリザベス女王から授与された称号を先日の公開書簡で使用するやいなや、SNS上では「まったく不適切」と厳しい指摘が。また、米共和党議員も刺激し、下院議員のジェイソン・スミス氏は「王室はどうして彼女とハリー(ヘンリー王子の愛称)の称号を剥奪しないのか不思議」と疑問の目を向けた。
そんな中、憲法の専門家イアン・マックマサン氏が英大衆紙「デイリー・エクスプレス」に対し妃の称号剥奪について自身の見解を披露した。
マックマサン氏はまず、「慣例上、ロイヤルは政治的中立が望まれますが、実際にはかなり柔軟なルールとなっています」と発言。そして「継承順位から遠ざかれば、言動の自由度は広がる」と述べ、王室の政治的中立は“それほど厳格ではない”と主張した。
さらに「結論から言えば、メーガン妃は称号剥奪にあたる罪を犯していません。彼女が称号をどう使うかは自由。場合によって結婚前の本名と使い分ける自由とともに存在しています」と続けて、今回の公開書簡に「サセックス公爵夫人」と署名したことに“罰則は生じない”と説明している。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)