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エリザベス女王 ウイリアム王子は「誇り」とスピーチで発言 ヘンリー王子には触れず
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英グラスゴーで開催中の第26回気候変動枠組条約締約国会議(COP26)。現地時間1日に公開されたエリザベス女王のビデオメッセージは大きな反響を呼んだ。亡き夫フィリップ殿下のこれまでの功績を称え、その思いを受け継ぐ孫のウイリアム王子についても「誇り」という強い言葉で称賛。しかしその中で、ヘンリー王子の名前を挙げなかったことが話題を集めている。
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環境問題に尽力してきたフィリップ殿下を偲ぶスピーチは「聞く者を感動させた」
医師の助言を受け、休養期間を延長したエリザベス女王。発言力がある女王のCOP26欠席を残念がる声は多かったが、開会の挨拶となるビデオメッセージが公開された。
女王はそこで地球温暖化対策の強化などを強く訴え、さらに「環境問題は私の愛する夫、フィリップ殿下が心底から真剣に取り組んでいた問題でした」と話し、1969年からこの問題に尽力してきた殿下を偲ぶスピーチで、多くの心を打った。
英大衆紙「デイリー・メール」は殿下への思いがにじみ出た女王のスピーチを「ワンダフル」で「心温まる」と伝えた。一方、殿下の伝記を執筆し、生前の姿をよく知る王室作家のロバート・ジョブソン氏は、「素晴らしく、深い個人的な感情も含まれて、聞く者を感動させました。殿下が聞いていたら恥ずかしがったことでしょう」と称賛。「女王がどれほど夫を誇りにしていたか、改めてはっきりと分かりました」と続け、女王の亡き夫に対する深い愛情に敬意を示した。
また英大衆紙「ザ・サン」は女王がチャールズ皇太子とウイリアム王子を「couldn’t be more proud(これ以上ないほど誇りに思う)」と語った部分に注目。殿下が懸念した環境問題を、将来の国王となる息子と孫息子が真摯に受け継いでいることを誇らしく思っている様子を感じ取った。
しかし最後には「スピーチの中にハリー(ヘンリー王子の愛称)の名前は一切登場しなかった」とも伝えた。これは他紙の記事にも同様の指摘がある。“王室引退”後も“エコ戦士”として活動している王子だが、プライベートジェットの使用をやめないという矛盾は、こうしたところにも影響しているのかもしれない。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)