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酉の市の熊手 買い方の作法はまず値切ること? 持ち帰る時に“高々と揚げる”理由とは

公開日:  /  更新日:

著者:鶴丸 和子

知っているとご利益もさらにアップ? 粋な買い方とは

初めて買う時は小さな熊手から(写真はイメージ)【写真:写真AC】
初めて買う時は小さな熊手から(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 熊手は飾りや大きさがさまざまで、値段も数千円から数十万円もするものもあります。初めて買う時は値段が安く小さなものを選ぶのが基本です。買い替える時には「さらに大きな福を呼び込む」ため、前回よりも少し値段が高く、一回り大きなものにすると良いとされています。

 また、「熊手の商談」と呼ばれる駆け引きも酉の日の名物です。値切って買うのが“お作法”なのだとか。最初にお店の人から値段を聞いたら、まず値切ることでやりとりを始めます。

 そうして値切った額で商談が成立すればその値段で買いますが、割り引いてもらった金額はご祝儀として渡します。最後はお店の人が威勢のいいかけ声と手締めをしてパワーを送ってくれて終了です。

 買った後は、福をたくさんかき込むように高々と揚げて持ち帰るのが良いそうです。玄関の方に向けて少し高いところに飾るか、神棚に供えましょう。

【参考】
「日本のしきたりがまるごとわかる本」(普遊舎)
「日本のたしなみ帖 縁起物」(自由国民社)
「ひなちゃんの歳時記」(産経新聞出版)
「年中行事を楽しむ本」(神宮館)

(鶴丸 和子)

鶴丸 和子(つるまる・かずこ)

和文化・暦研究家。留学先の英国で、社会言語・文化学を学んだのをきっかけに“逆輸入”で日本文化の豊かさを再認識。習わしや食事、季節に寄り添う心、言葉の奥ゆかしさなど和の文化に詰まった古の知恵を、今の暮らしに取り入れる秘訣を発信。
インスタグラム:tsurumarukazu