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からだ・美容

秋冬になかなか寝付けないのはなぜ? 快眠を作る具体的行動とは 秘密は自律神経に

公開日:  /  更新日:

著者:関口 裕子

教えてくれた人:西谷 綾子

睡眠改善インストラクターの資格を持つタレントの西谷綾子さん
睡眠改善インストラクターの資格を持つタレントの西谷綾子さん

 日に日に寒くなっていく今日この頃ですが、布団に入ってしまえばじきに暖かくなってくるもの。けれど、なぜかなかなか寝付けない……という人も少なくないでしょう。読者の皆さんから寄せられた睡眠に関する悩みを、モデルで睡眠改善インストラクター(日本睡眠改善協議会)でもある西谷綾子さんに教えていただくこの連載。第3回のテーマは「安眠のために大切なこと」です。

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秋冬は春夏に比べて寝付きが悪いと感じる人、意外と多い?

【今回のお悩み】
「仕事の終わる時間が遅いのでなるべく早く寝たいと思っているのですが、春夏に比べて秋冬は寝付きが悪いような気がします。気温が低いから? 他に何か理由があるのでしょうか?」(Sさん)

 春夏に比べて秋冬は寝付きが悪いと感じる人は、恐らく多いのではないでしょうか。その理由は体内の自律神経にあります。

 自律神経とは末梢神経の一つで、昼間や活動している時に優位に働く「交感神経」と、眠る前やリラックスしている時に働く「副交感神経」の2種類が、バランスを取りながら体の状態を調節しています。

 北半球に位置する日本では、春と夏で気温と気圧の高低が逆になります。自律神経もこの変化に対応できるよう、春夏には副交感神経の活動を高めて暑さによる内臓への負担を軽減し、秋冬には交感神経の活動を高めて寒さへの対策をするようにできています。

 ○春夏:気圧・低、気温・高……「副交感神経」の活動を高める
 ○秋冬:気圧・高、気温・低……「交感神経」の活動を高める

 秋はスポーツや文化的なことも含め、やりたいことも増え、充実した日々を送る人も多いでしょう。しかし、交感神経が優位である分、緊張しやすく、また休息しにくい季節でもあるわけです。