からだ・美容
ストレスはPMSや生理に影響…産婦人科医が語る改善策 まずは自分の症状を把握しよう
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教えてくれた人:遠見 才希子
まずは“PMS日記”で症状の変化を見つけることから
生理前から生理中にかけて、イライラしたり、落ち込みやすかったり、むくみやすかったり……と、心身ともにいろんな症状が出てくるのがPMS(月経前症候群)です。
「PMSの症状が現れるのは、女性ホルモンの影響とも、それ以外の要因も合わさって複合的に起きているとも言われていて、これといった原因は未だに分かっていません。どんな症状が現れるかなど、傾向と対策は一人ひとり異なります。そのため、自分のPMS症状を把握することも治療の一つです。
把握するためには、日記を書くように手帳やアプリなどにPMSの症状を記録していきます。1か月、2か月、3か月と続けて記録することで、生理の何日前からイライラしやすくなって、何日前にはむくみがひどくなるなど、だんだんと傾向が分かってきます。
傾向が分かると、『今は生理何日前だからプライベートの予定は入れず、家でゆっくり過ごそう』『PMSの症状が現れる前に大変な仕事を片付けておこう』と、すべてをコントロールすることが難しくても、何かしらの対策が取れることもあります」
ストレスの受け方も、PMSや生理の症状も一人ひとり異なることを考えると、やっぱり自分の体を知ることが改善への第一歩。社会的に変化が起きやすくなっているからこそ、自分の体を知ることが重要です。まずは自分の生理周期を知ること、そしてPMSの症状を記録してみることから始めてみてはいかがでしょうか。
株式会社ツインプラネットが運営するフェムテック情報共有サイト。《毎日をイキイキと、自分らしく過ごす》ため、《自分のカラダについての“知らなかった”をなくす》ことを目的に、女性の健康に関するコンテンツを公開している。
(フェムテックtv・木川 誠子)
遠見 才希子(えんみ・さきこ)
“えんみちゃん”の愛称で知られる産婦人科医。大学時代から全国の中学校や高校などで性教育の講演を行っている。2021年7月には子どもと一緒に性教育について考える絵本「だいじ だいじ どーこだ?」(大泉書店刊)を出版し、話題を呼んだ。ツイッター:@emmi__chan