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月経前症候群(PMS)のつらい諸症状…見守る男性側はどうしたらいい? お悩みに回答
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月経前症候群(PMS)によるつらい諸症状。実は男性パートナーにとっても悩みの一つのようです。そこで今回の「フェムテックtv」は、個性ある3人が男性からのお悩みに回答します。パートナーや同僚女性の体調不良や気分の変化にどう対応すべきか、この機会にじっくり学んでみましょう!
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個性豊かな3人がそれぞれの視点で回答!
今回お悩みに回答していただく3人には、それぞれの視点があります。まず医学的な視点は株式会社ウェルネスの代表取締役で医師(救急総合診療)の中田航太郎先生。「フェムテックtv」が3月に開催した男性向けセミナーでも講師を務めていただきました。
次のワーキング女子さんは、PMSや月経とも向き合いながらバリバリと仕事をこなす女性。「こんなサポートがあればうれしいな」という女性側の視点です。そして3人目は、女性タレントのマネージャーであり3月の男性向けセミナーにも出席した小野寺氏。女友達が多く月経やPMSについてざっくばらんに話してきた強者だけに、女性から「神対応」と言われるコツを熟知している達人の視点です。
それでは早速、寄せられたお悩みを見てみましょう。まずは「同僚がPMSの症状に苦しんでいる場合」です。
同僚として心配…コントロールが難しい症状があることも知っておきたい
【同僚のお悩み1】
月経前なのか、月経中なのか、ふらふらの状態で仕事をこなすことも。普段は完璧にこなせるのにミスもたまに見受けられ……。同僚として何かサポートできることはありますか?
○中田航太郎先生
月経前にふらふらしている場合は、ホルモンの乱れによる症状の可能性が高いです。女性ホルモンの変動に伴って自律神経の働きも変動し、それによってめまいがしたり、何となくぼーっとしたりします。PMSの症状が強いのであれば、その症状を緩和するピルを内服するのも一つの方法です。
月経中なら、過多月経による貧血の可能性も。例えば、立ち上がった時にフラッとするなら貧血か自律神経の乱れが考えられるので、健康診断の結果などで健康に問題がないかどうか調べてみてください。頭に血液が十分送り出せていない状態なら、横になると楽になることもあります。脱水状態で循環血液量が下がっていることもあるので、ぬるま湯などで水分の補給を。休んでも改善しかったり、ふらつきを繰り返したりする場合は必ず病院を受診するようにしてください。
○ワーキング女子
無理のない程度に働いてもらうのが大前提。間違っても「ひょっとしてPMS?」などとは聞かないこと。「そんな日もあるさ」と、フォローするのが効果的。
本人があらかじめPMSの周期を把握しているなら、体調が悪い時期を上司や同僚に共有してもらってはいかがでしょうか。本人も仕事をうまく回せないのはストレスを感じるはずなので、手助けしてもらってでもやり遂げた方が精神衛生上良いはず。
もし、時間に余裕があるなら1時間でもいいので、仮眠を取ってもらうなり、「カフェで気分転換してきなよ!」と声をかけるのもあり。もしくは、コンビニに誘うなどして10分程度気晴らしになるような時間を作ったり、早く帰れるような雰囲気を作ったりすることも有効です。
○小野寺氏
前もってそういう状態になることが分かっているなら、元気な時に体がしんどくなった場合は何をしてほしいか聞くと良いと思います。背中をさすることや温かい飲み物など人によって対応はさまざまですから、効果が出る出ないは別としてその人がしてほしいことをさりげなく、サッとやってあげるだけで本人の気持ちにも余裕ができます。そうすれば、何か手を差し伸べてもらいたい時に相手から気軽に頼まれるようになります。
【同僚のお悩み2】
大事な仕事の日なのに、「お腹が痛くなって途中の駅で降りた」と連絡があり、仕事に遅刻することがたまにあります。自分の体調のことだし、大事な仕事なので自分で管理してもらいたいのですが……。
○中田航太郎先生
月経前の場合、ホルモンが大きく変動するので腸の動きを支配する自律神経も変動し、それに伴って下痢っぽくなったり、逆に便秘っぽくなったりすることもあります。その症状をコントロールするのは難しいです。
月経中なら、子宮内膜がはがれ落ちることによる腹痛や腰の重だるさなどの症状があります。腸の動きが活発になることで腹痛(蠕動痛)を起こしているケースも。もし、日常生活に支障が出るほど腹痛がひどいのであれば、医師に相談してどの可能性が高いのか判断してもらった上で、ピルや漢方などお薬での症状改善が可能か相談しましょう。
○ワーキング女子
PMSや月経痛による体調不良で休むのは気が引けるので、頑張って仕事に行く気持ちはよく分かります。女性の体調変化について理解不足の男性上司には相談しづらいし、休暇取得理由欄に生理休暇の設定がないので言い出しにくいもの。もっと気楽に月経休暇が取得できるようになることを切に願います。
職場の同僚としての立場なら、さりげなくPMSに効果的な食べ物や飲み物を買ってあげたり、入浴剤などをプレゼントしてもらえたりしたらうれしいかな。
○小野寺氏
体調不良で迷惑をかけてしまうのは上司や同僚だと思いがちですが、実は実際に迷惑がかかるのはクライアントの方たち。その認識をチームで共有し、まず月経痛やPMSによる体調不良であることをきちんと伝えられる環境を作り、助け合うことが大切だと思います。