どうぶつ
老舗旅館の若旦那が野良ねこを保護 名前の由来が“サウナ好きの聖地”になった理由とは
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スヌーピーが活躍する漫画「ピーナッツ」に登場する男の子・ライナスが持っている毛布のように、愛着があり手放せないものってありますよね。保護されたばかりの子ねこにもそんな落ち着くタオルがあるようです。ツイッターでは、サウナ店が販売するタオルを気に入り、名前の由来にまでなってしまった子ねこが注目されています。22.3万件以上の“いいね”を集めた投稿やタオルが登場した経緯などについて、飼い主のいきなり若旦那 旅館×SNS(@wakadanna_coo)さんに話を伺いました。
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自宅の近所でひとりぼっち 1週間様子を見て保護することに…
飼い主さんの手のひらの中でサウナ店のタオルにくるまれているのは、ねこの「しきじ」くん。獣医さんの見立てによると、推定生後2か月ほどになるという男の子です。
飼い主さんが自宅のそばで、1匹でいるしきじくんを見かけるようになったのは数か月前のこと。「あまりの愛らしさに1週間ほど食べ物をあげているうちに、ねこの方から私に近寄ってくるようになりました。親ねこの姿を見たことがなかったことやこれから冬を迎える中で生きていくことができるのか不憫に思い、飼うことを決めました」と出会いを振り返ります。
自宅へ連れ帰り、何かかけるものはないかとリビングをきょろきょろ。目に入ったのが、サウナ店のタオルでした。これはサウナ好きの飼い主さんが、愛媛県松山市にある自宅から静岡県駿河区にあるサウナ好きの聖地「しきじ」に遠征した際に、自身へのお土産として購入したもの。
しきじくんは「ちょうど良いサイズ感が気に入ったのか、離してくれなくなった」そう。そこで、店名の「しきじ」を名前にすることに決めました。大好きなタオルでくるむと、安心し切った表情で見上げる様子が愛らしく、多くの人に見てほしいと写真を撮影。
「諸般の事情により、この度仔猫を飼い始めました……何故かこのタオルがお気に入りで離してくれないので名前は『しきじ』にします……」という一文とともにツイッターへ写真を投稿しました。
目にした人からは「まるでぬいぐるみのような子ねこ天使」「すでに看板猫」「お宿に泊まりに行ったら会えるのでしょうか……」「何でねこはこれだけ人を笑顔にできるのか!」「ニャンともかわいい」などのリプライ(返信)が寄せられました。
思わぬ反響に、「これまでもバズることがありましたが、しきじに関する投稿は今までのフォロワーさん以外の方にも情報が届いている気がしています。しきじの成長を見てもらいながら、私の宿についてなども興味を持っていただけると幸いです」とコメント。しきじくんの名前の由来になった店舗に連絡をして、使用許可をいただいたそうです。