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ミツ入りリンゴが甘い理由 表面のべたつきの正体やおいしい見分け方

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

ミツ入りリンゴ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
ミツ入りリンゴ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 今年11月13日に盛岡市中央卸売市場で行われた高級リンゴ「サンふじ」の初競りでは、最高級の特選(10キロ、28個入り)が100万円で落札されるなど、リンゴは人気の高い果物の一つです。そしてその旬は長く、これからいろいろな種類が店頭に並び、ますますおいしい季節を迎えます。リンゴのミツや表面のべたつきの正体、おいしい見分け方やカットのコツなどを栄養士の和漢歩実さんに伺いました。

 ◇ ◇ ◇

甘いリンゴといえばミツ入り?

 切ったリンゴにミツが入っているとうれしいですよね。この状態は、おいしさの目安ともいわれる「ミツ入り」と呼ばれています。琥珀色をしたミツの成分は「ソルビトール」という糖が細胞にたまったものです。

 リンゴはバラ科の植物だとご存じでしたか? 光合成によって葉で作り出された糖質(炭水化物)は、酵素の働きによって糖とアルコールが結合した甘味成分のソルビトールに変化します。ソルビトールの甘さは砂糖の半分ほどですが、果実に貯蔵される時は多くが砂糖の約1.7倍の甘さを持つ果糖などになります。

 その後、成熟が進むと細胞内に糖が飽和した状態になって細胞内に入る余地がなくなり、そのままの形で果実の細胞と細胞の間に入ります。これが「ミツ」の正体です。果糖は冷やすことで、より甘く感じます。甘いのがお好みの方は冷やして食べると良いでしょう。

 収穫後にしばらく保存しておくと、ミツが果肉に吸収されて見えなくなることもありますが、甘さは変わりません。ミツが入っているリンゴは全体として糖度が高くなり、甘いものが多いと言えます。

 ただし、ミツはリンゴの品種すべてに発生するものではありません。一般的に「ふじ」や「デリシャス」にミツが入りやすいと言われていますが、表面の状態からは判別しにくく、実はカットするまでは分からないものなのです。

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