ライフスタイル
俳優やK-POPスターも…男性に人気の真珠アクセ “パール男子”火付け役が魅力を語る
公開日: / 更新日:
ネックレスやピアスなど、パール(真珠)が使われたアクセサリーを身に着ける男性が増えています。俳優の佐藤健さんは今年、シルバーと組み合わせたロングネックレスを重ね着けして雑誌に登場。海外でも韓国発のボーイズグループ・BTS(防弾少年団)のV(キム・テヒョン)さんが一粒ピアスをポイントにするなど、おしゃれな人たちが取り入れています。メンズ向けのパールアクセサリーをいち早く発信してきたブランド「HERGO(ハーゴ)」(東京都新宿区)でデザイナーを務める渡邉圭祐さん、クリエイターの石角誠悟さんにその魅力を聞きました。
◇ ◇ ◇
ハイブランドのコラボで一気に認知が拡大
シルバーやゴールドなどと異なり、女性的なイメージが強いパール。ジェンダーレスなファッションが支持されるようになったこともあり、パールアクセサリーを身に着ける男性が増加しています。
スカートをはくなど「人とはちょっと違う服装が好き」という渡邉さんは、数年前からパールのネックレスを用いるように。最初はシンプルなものを選んでいましたが、いびつな形をしたバロックパールなどその奥深さを知ったそうです。その世界を追求する中で、石角さんとジュエリーブランド「HERGO」で「オリジナル商品を展開したい」と思い至るようになりました。
最初は驚いた石角さんでしたが、日頃から渡邉さんの発想に一目置いていたことから「斬新かも」と納得。「彼の頭の中に浮かんだものを形にできるのは自分だけ」と快諾し、「ユニクロの無地Tシャツに着けられるようなもの」を念頭に試行錯誤を重ねました。
新作として発表した2018年は、周囲の反応が鈍かったそう。デザインを手がけた石角さんも「初めて身に着けた時は勇気が必要だった」と苦笑い。渡邉さんは「時代を先取りしすぎたのかも」と回想します。
しかし、昨年2月、真珠を主とするジュエラー「ミキモト」とファッションブランド「コム・デ・ギャルソン」のコラボレーションによるパールジュエリーが発表されたことで一転。スタイリストなどから「衣装として貸してほしい」など問い合わせが急増しました。
俳優やアーティストらがテレビやステージなどで身に着けたことから、「パール男子」という呼び名も確立。認知度が上昇し、東京・表参道などを闊歩する男性たちの胸にパールが光る機会も増えました。渡邉さんは「やり続けていたことは無駄ではなかった」とうれしそうに話しています。