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どうぶつ

耳が聞こえない元捨てねこ 先住ねこのサポートを受け成長中 「幸せ間違いない」と反響

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

いつしか三毛ねこのテンちゃんが母ねこ代わりに

川の字に並んでごはん中の(左から)テンちゃん、ベルくん、ジルくん【写真提供:ジルとテンと保護猫ベル(@jill_ten_bel)さん】
川の字に並んでごはん中の(左から)テンちゃん、ベルくん、ジルくん【写真提供:ジルとテンと保護猫ベル(@jill_ten_bel)さん】

 3匹の幸せを一番に考え、試行錯誤の生活を送る中で、次第にテンちゃんがベルくんをサポートしてくれるようになりました。今ではすっかりテンちゃんが母親代わり。

「朝、眠っているベルを起こしたり、トイレ後の砂を延々とかき続けるベルに『もう大丈夫だよ』と教えてあげたり。ジルとテンの姿が見えずにベルが大きな声で鳴いていると、テンが自分の姿を見せて『こっちだよ』と教えてあげているように見えることもあります。ジルはそんなテンの姿を見守っていますね」

 ベルくんを我が子のようにお世話するテンちゃんのおかげもあり、3匹との生活にも慣れた12月2日。飼い主さんは「耳が聴こえなくても幸せに暮らしてるよ」という一文とともに1枚の写真をツイッターに投稿しました。

 飼い主さんによると、投稿はベルくんを捨てた人に対して、耳が聞こえなくても「特別なサポートを必要とせずとも普通に幸せな暮らしができているよ」ということを伝えたかったそう。このツイートは多くの共感を呼び、「おうちの中で優しい主さんと分かり合えてたら、何のハンデも乗り越える」「このツイート見た人まで幸せにしているよ」「素敵な家族に囲まれて幸せ間違いないにゃ」などのリプライ(返信)が寄せられました。

「ベルが捨てられていた時、入っていた段ボール箱の中にはベル1匹だけでした。そんなことがあってはならないけど……もしかすると、ベルの鳴き声の大きさや物音に耳がピクリともしないことから、この子だけが捨てられたのかなと……。白ねこは短命だとか、耳が不自由な確率が高いなどといわれますが、ベルは耳が聞こえないことに不自由さはまったく感じていないようです。飼い主の私たち家族もまったく問題なく生活しています」

 我が子のようにベルくんをかわいがるジルくんとテンちゃん。そんな2匹を信頼して甘えるベルくん。飼い主さんはそんな3匹との生活が「とても尊く、大切なもの」だと教えてくれました。

○取材協力:ジルとテンと保護猫ベル(@jill_ten_bel)さん

(Hint-Pot編集部)