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漫画

眠っている子どもを簡単に起こすには? 介護の仕組みを応用した方法に「目からウロコ」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

「こんな方法もあるくらいに思ってもらえたらうれしい」

 いでさんに今回の漫画を描いたきっかけや、これまでの試行錯誤などについて話を伺いました。

Q. 今回の漫画を描こうと思ったきっかけを教えてください。
「我が家でとても役に立っている起こし方だったので、誰かの役に立てば良いなと思って漫画にしました。今回まで誰かに伝えたことはありません」

Q. 漫画で紹介した起こし方にたどり着くまで、どのような試行錯誤をされてきたのでしょうか。
「寝ている人を起こすという行為が、私の中で日々のストレスになっていました。起きないし機嫌は悪くなるし、放っておいたらそれも怒られるし……。結果、朝はお互い険悪な気分に。何とか、お互いストレスフリーで朝を迎えることができないかと悩んでいたんです。

 声かけ、こちょこちょ、テレビで釣るなど、ありきたりな方法でうまくいくこともありますが、どれを試してもダメな時があります。そこで、介護の仕事で使う重心移動を利用して立たせてみようと思いついたんです。それが今回紹介した方法にたどり着くきっかけでした」

Q. 今回紹介した起こし方の仕組みについて教えてください。
「人を立たせる際、無理に上へ持ち上げようとすると大変な力が必要になります。まず立ち上がる時には足に重心が乗ることが必須です。椅子に座って立ち上がる動作をしてみると、上半身をかなり前方に揺らして重心の移動をしていることが分かると思います。

 紹介した起こし方は、この簡単な動きをサポートしているだけ。また、注意点は歩き出し方です。その日の目の覚め方によって違っていることもあるので、しっかりと目が覚めるまで転ばないよう脇腹に手を入れて一緒に歩くのが良いと思います」

Q. 他にも人体力学のノウハウを使った子育てライフハックがあれば教えてください。
「寝ている子どもを仰向けにするのが難しかったら、まず両膝を曲げさせて膝と肩の2点に手を添えて転がすと簡単に仰向けになりますよ」

Q. 大きな反響となりましたが、心に残った感想などあれば教えてください。
「『試してみたい!』『うまくいった!』『うまくいかなかった!』など、いろいろなコメントをいただきました。私も毎日必ず使っているわけではないですし、毎回うまくいくわけではないので、こんな方法もあるくらいに思ってもらえたらうれしいです。また、漫画を読んで面白がってくれる方がたくさんいたこともとてもうれしかったです」

 いでさんはインスタグラムやツイッター以外に、ブログ「4兄弟の母 いであいのブログ」でも作品を発表中。これからもどんな面白エピソードや目からウロコのアイデアが見られるか楽しみですね。

(Hint-Pot編集部)