ねこのあくびには不思議な魅力があります。誰に遠慮することなく大きな口を開けている姿は、のんびりすることの大切さを思い出させてもくれますよね。でも、中には「見られたくない！」と思うねこもいるようです。寄り添ってくつろいでいる2匹の保護ねこ。突然大あくびをし始めた黒ねこは、大胆な姿を見られたくないのか、もう1匹の目元に左前足を置いて目隠しをしてしまいました。この様子を動画でSNSに投稿した飼い主のナナテン日記（@nanatenniki）さんに、その舞台裏や2匹との出会いなどついて話を伺いました。

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あくびをする直前に目元をふさぐテンくん

　飼い主さんが撮影していることも気にせず、大あくびをし始めた黒ねこは推定7か月になる男の子の「テン」くん。一方、テンくんに目をふさがれたのは「ナナ」ちゃんで、推定8か月になる女の子です。

　飼い主さんと2匹が出会ったのは、先代ねこ「チィ」くんの四十九日にあたる今年7月10日に開催された譲渡会でのことでした。案内板に掲載された眠っているテンくんを見て、その姿がチィくんの姿に重なったそう。

　また、同日にお迎えしたナナちゃんもまた、18歳で虹の橋を渡った先代ねこ、茶白の「ミィ」ちゃんに似ていたといいます。

「テンは人懐っこく、すぐ膝に乗ってきましたが、ナナはずっと『シャー』と威嚇して人を寄せ付ける気配がありませんでした。でも、ナナを見た瞬間に『ミィだ！』と思ったので、怒っているのは『何でもっと早く迎えにこなかったの？』と言われているように感じたんです」

　それぞれの名前は、出会った日付けの7（ナナ）と10（テン）から。血はつながっていない2匹ですが、いつも寄り添い仲良く過ごしています。動画を撮影した日も、仲良く寝そべって毛づくろい中だったそうです。

　大あくび中に目元を隠すというユニークな映像が撮影できたため、「保護ねこを迎え入れて147日目。あくびしている顔をナナに見られたくないテン」という一文を添えて動画を投稿。リプライ（返信）欄には「ほんとだー。おててで隠してる」「無抵抗なんですね。かわいい」などの感想が集まりました。