漫画
金の折り紙も惜しみなく! 4歳児の太っ腹行動に称賛の声続々 「子どもから教えられる」
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子どもの頃に大好きだった折り紙。好きな色から使っていると苦手な色だけ残った……という経験はありませんか? 金や銀も残ってしまいがちですが、苦手な色だからではなく、枚数が少ない“特別感”ゆえに使えないから。今回ご紹介するのは、そうした気持ちと真逆の行動を取った4歳の男の子のエピソードを描いた育児漫画です。“好き”や“特別”を気持ちのままに楽しむ伸びやかな感性に称賛の声が集まっています。インスタグラムに作品を投稿しているサル山ハハヲ(saruyamanohaha)さんに話を伺いました。
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金銀の折り紙、キラキラのシールを“特別な時のため”に取っておいた子ども時代
サル山ハハヲさんは2人の子を持つワーキングママ。4歳のアオくんと2歳のミドリくん、そしてトット(ハハヲさんの夫)とカッカ(ハハヲさん)から成る4人家族の日常はいつも大騒ぎ! ハハヲさんいわく「家族全員オタク」だそうで、こだわりに満ちた日々をユニークなタッチの漫画で綴り、インスタグラムに投稿しています。ちなみに、ハハヲさんはツイッター(@saruyamanohaha)にも漫画を投稿。そちらでもたくさんのフォロワーを獲得しています。
そんなハハヲさんの作品の中で最近話題になったのがこちらのお話です。
アオくんの父、トットは野球好き。草野球チームに所属しており、先日はリーグ戦で優勝しました。けれど、優勝したにもかかわらずメダルをもらえなかったと聞き、トットが気の毒になったアオくん。メダルを作ってプレゼントすることにしました。
「トットへのメダル、何色の折り紙を貼る?」
そう尋ねるハハヲさんに、アオくんは一瞬の迷いもなく答えます。
「金!!! と、緑色。だって優勝といえば金でしょ!!」
その言葉に思わず固まってしまうハハヲさん。心の中で叫びます。
「1枚しかないけど、本当に金色使ってもいい? もったいなくない? いつか特別な時のために、とっておかなくていい?」
けれど、ハハヲさんはすぐに思い出しました。自分も“親切な大人”から「もったいないから取っておいたら? いつか特別な時のために」と、アドバイスをもらった経験があることを。
そして“いつか特別な時”のために取っておいた金銀の折り紙やキラキラのシールたちは、その“いつか特別の時”が分からないまま、どこかへ行ってしまったことを。
もちろん、“親切な大人”がアドバイスしてくれたのは、愛情ゆえでしょう。たくさん失敗して大人になった今だからこそ、先回りして言いたくなる気持ちはしっかりと理解できるのです。
そこで、そんな心の声をグッと飲み込み、ハハヲさんは答えました。
「いいねえ! キラキラの金色かっこいいやん!!」
アオくんが見せた満足そうな笑顔に、ハハヲさんは確信します。誰に言われなくても、彼は“いつか特別な時”を理解しているのだ、と。そこで、アオくんに一つお願い事をしました。
「カッカもちょっと切らせてもらっていいかな?」
そして「別にいいけど」と承諾を受け、生まれて初めてハサミを入れる金色の折り紙。
「金色の折り紙って、ハサミで切るとキラキラしてまぶしいんだなあ……」
「君よりずいぶん長く生きてきたけど、知らないことばかりだ」と思ったハハヲさんは、そっと感謝を伝えます。
「教えてくれて、ありがとう」
この素敵なエピソードに、読者は大感動! コメント欄には、「子どもから教えられることもたくさんあるよね」「使いたい時が一番使ってうれしい時」「すっごく好きなお話! その瞬間の自分の気持ちを大切にできる、大切にしてもらえるってうれしい」など、自分の気持ちに従ったアオくんの素直な行動に、あっぱれの声が続々と寄せられています。
さらに同世代のママ読者からは、「私も先回りして言わないように気を付けよう」「もったいない! ってつい止めたくなるけど、グッとこらえて子どもの気持ちに寄り添えるハハヲちゃんも素敵」といった共感の声も相次ぎました。
ちなみに、思わずジンと来るこちらの漫画。最後には、ちゃーんと笑えるオチが用意されています!