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年末年始のごちそうで食生活も乱れがちに 子どもも大人も気を付けたい食の工夫

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:長谷川 直子

いつもと違う生活リズムで大人も子どもも食べすぎてしまいがち(写真はイメージです)【写真:写真AC】
いつもと違う生活リズムで大人も子どもも食べすぎてしまいがち(写真はイメージです)【写真:写真AC】

忘年会、帰省、お正月…いつもとは違う環境 イベント続きで食生活が乱れることも

 イベント続きの年末年始。帰省などもあって、いつもと違う環境や生活リズムで過ごす機会が多くなるのではないでしょうか。正月太りという言葉もありますが、いつもと違うスペシャルなこの時期は、みんなでにぎやかな時間を過ごして、子どもも大人もいつもよりもつい食べ過ぎることも。また近年、厚労省では子どもの肥満が増加しており、肥満にともなう子どもの睡眠時無呼吸症候群、睡眠不足に警鐘を鳴らすなどしています。もちろん子どもも大人も好きなものをおいしく楽しく食べるのは大切ですが、食の乱れが気になる際に心得ておきたい食事のとり方や工夫を、管理栄養士で2児の母・長谷川直子さんに聞きました。

 ◇ ◇ ◇

脂質の取りすぎで胃もたれや下痢、野菜不足で便秘にも

――クリスマスや忘年会、お正月などイベント続きで、食生活もいつもと違う傾向になりやすいです。
「クリスマスパーティーでは、ピザやパスタなどの炭水化物中心の食事、年末年始は、すき焼きや焼き肉などの肉料理ばかり……など、食事内容や栄養も偏りがちになることが多いと思います。また、脂っこい料理などから脂質の取りすぎで、胃もたれや下痢をおこしたり、野菜不足で便秘になったり、冬休み明けに体調を崩しやすいなどの原因になることもあります」

――人がたくさん集まる場では、お酒に合うような濃い味付けの料理や揚げ物が多いように思います。
「確かにそうですね。私の住む新潟では、お正月やお盆などにはオードブルを用意するご家庭が多いです。年末年始のスーパーには、オードブルが並びますが、内容は子どもが好きそうな、から揚げ、エビフライ、フライドポテトなど揚げ物が多いため、脂質の取りすぎが気になりますし、味付けも濃いので塩分の取りすぎも注意が必要です」

――楽しくにぎやかに過ごすうちに、ついつい食べすぎてしまったということもありますね。
「せっかくの年末年始の食事ですので、好きなものを美味しく食べること、家族や親戚、お友達と食事を楽しむ時間も大切にしたいですが、揚げ物が続いたり、炭水化物だけ、おかずだけ……などで済ませてしまうことのないように心がけると良いでしょう」

――野菜不足も気になります。なにかコツはありますか?
「野菜不足が気になる場合は、ミネストローネやポトフなどの野菜スープや具だくさんのみそ汁を多めに作って置くと良いですよ。スティック野菜や野菜のマリネなど、手軽に食べられる野菜料理を用意しておくなどがおススメです。大皿に盛りつけられたパーティーの食事は、好きなものだけ食べてしまったり、食べすぎてしまうこともあるので、小皿に取り分けて食べるようにしましょう」