漫画
書店員を悩ませたピュアすぎる質問 激しい葛藤と嘆きを描く漫画が話題 「正直に一票」
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しょんぼりしつつも続きの本を買ってくれた女の子
Q. 今回の漫画を描いた理由を教えてください。
「基本的には、些細だからこそ忘れたくないことなどを思い出として描き残す意味で絵日記を描いています。自然と猫のことが多くなってしまいますね。書店の話は書店ならではの『こういうことがあるのか!』『やっぱ書店面白!』などの心に残ったことがあった時に描いています」
Q. 書店員さん歴は何年になられますか。また、書店で働く魅力を教えてください。
「さまざまな書店をわたり歩き……かれこれ17年程でしょうか。小説もコミックも好きなので、売り場を見てるだけでも楽しいですし、レジで新たな本に出会えるのも楽しいですね。あとお客様を『この人たちはみんな本好き……みんな……私の仲間……』と勝手に同志を見る気持ちで見ています」
Q. 実際に脳内リモート会議をしていた時間はどれくらいでしたか。また、女の子はその後、来店されたことはありますか?
「お客様には売り場で待っていただいて、検索しながらの脳内会議でした。そのため1分もないほどだと思うのですが……“自分史上最高速度”で脳を回転させても答えは見つかりませんでした……。来店客数の多い店舗なので、もう一度ご来店くださっているかもしれませんが、残念ながら私はお会いしていないと思います」
Q. 心に残った読者からの感想を教えてください。
「いろんなコメントをいただいて思ったのが『これは答えがないのでは……?』ということでしょうか。私も子どもの頃から本が好きなので『世の中にはまだまだすごい本が山ほどあるのに、ここでガッカリさせてしまってこの先、本を読むのをやめてしまったらどうしよう』と思い、空回ってしまったところがあります。
でも、しょんぼりしつつもうれしそうに続きの『炉辺荘のアン』を買ってくれたので、余計な心配だったかなとも思いました。この先もモンゴメリ作品を含めたくさんの素敵な本に出会っていってくれると良いなと思っています」
Q. 心に残っているお客様のエピソードがあれば教えてください。
「まさに今日あったことなのですが、小学生のお孫さんへのクリスマスプレゼントにお悩みのおばあちゃんサンタさんが来店されました。そこでおすすめのコミックを熱くプレゼンしたら『面白そうね……! 孫が読み終わったら私も読むわ!』と言っていただけたのがうれしかったですね。
あと、タイトルや作者不明の本を、お客様と一緒に推理して推理して正解に辿り着いた時は何とも言えない達成感があります。でも、できましたら次は、タイトルの一部分でいいのでメモってきていただけると助かります……ええ……」
書店員がテーマの絵日記を始め、発表された作品はブログ「ポトフ」でもまとめて読むことができます。また、ツイッターアカウント(@lynn_halon)では、最新の更新情報が発信されていますよ。
(Hint-Pot編集部)