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「大晦日」の言葉はどこから来た? 年越しそばに掃き納め、年の湯…意外と忙しい一日

公開日:  /  更新日:

著者:鶴丸 和子

今年最後の日、大晦日(写真はイメージ)【写真:写真AC】
今年最後の日、大晦日(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 一年で最後の日となる大晦日(おおみそか)。一年を締めくくる日、そして新しい年を迎える日として、さまざまな風習が受け継がれています。長寿を願って食べる年越しそばはよく知られていますが、使われる具材や意味もさまざまのようです。また、最後の掃き掃除を行う日でもあります。大晦日の由来や意味、食べ物、行いを紹介しましょう。

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大晦日とは うっかり眠ってしまうとシワや白髪が増える!?

 月の満ち欠けが基になっている旧暦では、各月の最終日を「晦日、三十日(みそか)」と呼んでいました。元々「晦」の字は「つごもり」と読まれ、月が隠れることを意味する「月ごもり」が転じたとされています。12月末日は、最後の晦日でその年を締めくくる重要な日であることから、「大」を付けて「大晦日」になりました。

 昔は、日没から一日が始まると考えられていました。つまり、大晦日の夜にはすでに新年が始まっていたのです。そのため、夜は新年の神様である年神様を待つ習わしがあり、“眠ってはいけない日”でした。大晦日にうっかり眠ってしまうと、シワや白髪が増えるなどの言い伝えもあるほどです。

 こうした風習が残る地域では、大晦日の夜からごちそうを用意して祝う習わしがあります。「年取り魚」と呼ばれる魚を供えて焼いて食べるのもその一つ。魚は地域によって異なりますが、サケやブリが代表的です。

 塩蔵により長期保存が可能だったこともありますが、祝いの席で食べる魚として込められた意味もあります。サケは成長すると大きくなって戻ってくることから、ブリは成長とともに呼び名が変わる「出世魚」であることから、縁起物の年取り魚とされてきました。