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おせちの「黒豆」をぜひ食べたい理由とは ただの縁起物ではない驚きの栄養価

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

黒豆独自の栄養とは 生活習慣病が気になる人に

 黒豆独自の代表的な栄養素としては、黒色の皮に「アントシアニン」が含まれることでしょう。アントシアニンは天然の色素で、ブルーベリーやサツマイモの皮などにも含まれる「ポリフェノール」の一種。抗酸化作用があり、高血圧や動脈硬化などの予防効果が注目されています。

 この他、更年期特有の不調や骨粗しょう症の予防に期待される「イソフラボン」、血液中の脂肪やコレステロールの調整、肝機能の向上に働く「サポニン」、エネルギーの代謝を促し血糖値の低下や肥満予防を助ける「レシチン」を含みます。腸内細菌のエサになる「オリゴ糖」も含まれているため、整腸効果も期待できるでしょう。生活習慣病が気になる人ならぜひ摂取したい、栄養たっぷりの食材ですね。

 栄養価が高い黒豆ですが、食べれば食べるほど良いというものではありません。おせちの黒豆は、保存が利くように砂糖を多めに使っている場合もあります。他のものとバランス良く食べましょう。

おせちの黒豆煮が余ったら?

黒豆煮(写真はイメージ)【写真:写真AC】
黒豆煮(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 ご自宅で黒豆を煮た場合、煮汁が余りがちですよね。煮汁には黒豆から溶け出た栄養成分が含まれているので、これを捨てるのはもったいない話です。

 余さずいただくには、カフェオレなどの飲み物に入れてみてはいがかでしょうか。ココアや紅茶にプラスすると、ほんのりとした豆の風味と甘さがプラスされるのでいつもと違った味わいに。黒豆ごと入れてもおいしくいただくことができます。

 おせちで余った黒豆煮は、ヨーグルトやサラダのトッピングや卵焼きの具材にしても良いでしょう。まめに働き、まめに暮らせるよう、健やかな一年にしたいですね。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾