健康・美

ぽっこりお腹の原因は硬いおしり!? タオル1本でできる超ほぐし術

著者:和田 優喜子

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ぽっこりお腹が気になる時はおしりの筋肉をほぐす【写真:和田優喜子】
ぽっこりお腹が気になる時はおしりの筋肉をほぐす【写真:和田優喜子】

 お正月気分も終わり、気づけば運動不足や座りっぱなしでおしりが硬くなっていませんか? やわらかいイメージがあるおしりですが、実はこりやすいパーツ。骨盤を支える大切な役割もあるため、こり固まっていると本来の働きが期待できません。ぽっこりお腹がなかなか引っ込まないと悩んでいる人は、おしりの筋肉をほぐすことから始めてみてはいかがでしょうか。今日からできる“簡単ほぐし”を、筋膜調整インストラクターの和田優喜子さんが解説します。

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おしりのこりとぽっこりお腹の関係とは

 上半身と下半身をつなぐ重要な役割を持っているおしり。その筋肉は「臀筋群(でんきんぐん)」と呼ばれる大きな部位で、層のように重なったいくつもの筋肉で構成されています。

 立つ時や歩く時にバランスを取るにおいて、おしりの筋肉はとても大切。骨盤を支える筋肉でもあるので、おしりの筋肉がこり固まってうまく使えていないと、本来支えられているはずの骨盤が傾きやすくなります。いわゆる“骨盤がゆがんだ状態”です。

○骨盤が前に傾く:重心が前に移動するため、反り腰になって下腹部が前に出る
○骨盤が後ろに傾く:肋骨と骨盤の隙間が狭くなるため、お腹がつぶされて内臓が本来の位置を保ちにくくなり、前に押し出された形になる

 腹筋をしてもぽっこりお腹が引っ込まないと気になる人は、おしりに注目した方が良いかもしれません。

 やわらかそうなイメージがあるおしりですが、現代人の生活は“おしりがこりやすい”環境にあると言えます。リモートやデスクワークでずっと座りっぱなしだったり、パソコンやスマートフォンなどを見る姿勢が悪かったり、気づけば長時間同じ姿勢でいたり……ちょっとしたことで、おしりの筋肉はすぐに固まってしまうのです。

 しかも、肩や首と比べてこりに気づきにくく、こりがどんどんと蓄積されていきます。そこに筋力の衰えが加わると、おしりを支えられずにさらに骨盤がゆがみ、姿勢は悪くなり、お腹がもっと出て、体型が崩れて……といった負のループに。また、腰に疲労感が出たり、股関節の可動域が狭まり怪我をしやすくなったりすることもあります。まずは固まった筋肉をほぐして、ふわふわのおしりを取り戻しましょう。

全身に張りめぐらされている筋膜をほぐす

同じ姿勢を長時間続けていると筋膜がよじれる(写真はイメージ)【写真:写真AC】
同じ姿勢を長時間続けていると筋膜がよじれる(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 座りっぱなしや崩れた姿勢、同じ動作を長時間続けていると、本来は必要のない負担が体の一部分にかかり、筋肉が固まってしまいます。それに伴って、筋肉の表面に張りめぐらされている「筋膜」もよじれて動きにくくなり、こりにつながるのです。

 筋膜とは読んで字のごとく、筋肉の表面にある薄い「膜」のこと。薄い膜と言っても「浅筋膜(せんきんまく)」「深筋膜(しんきんまく)または腱膜筋膜(けんまくきんまく)」「筋外膜(きんがいまく)」「筋周膜(きんしゅうまく)」「筋内膜(きんないまく)」の5つから構成され、ボディスーツのように全身につながっています。よじれた筋膜をほぐしてこりを取り、筋肉の動きをスムーズにさせましょう。

「筋膜リリース」という言葉を聞いたことがある人も多いと思います。よじれた筋膜に適度な圧をかけて解きほぐし、元の状態に戻すセルフメンテナンスです。ボールやポールなどを使って行う場合もありますが、次に紹介する「おしりほぐし」に特別な道具は不要。家にあるタオルを結んで行います。