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お正月の“終わり”は15日? 小正月に小豆粥を食べる理由 正月飾りを燃やす日にも

公開日:  /  更新日:

著者:鶴丸 和子

小正月のお飾り「餅花」(写真はイメージ)【写真:写真AC】
小正月のお飾り「餅花」(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 毎年1月15日は「小正月」です。同じお正月といっても、1月1日の元旦を中心にした「正月(大正月)」とは行事が異なります。何かとせわしい現代では、1月も中旬になるとすっかりいつもの日常に戻っていますね。しかし、古くから伝わる習わしでは、この小正月で正月行事に一区切りをつけました。そうした行事について解説します。

 ◇ ◇ ◇

「餅花」を飾り五穀豊穣を願う

 これからの1年に恵みを与える年神様を迎える大正月と違い、小正月はその年の豊作や家内の安全を願う習わしがあります。そのため、今も各地では無病息災や邪気払いなどの行事が受け継がれているのです。

 お正月には門松を飾りますが、小正月は「餅花(もちばな)」です。「花餅」と呼ぶ地域もあります。餅花とは、餅や団子を小さく丸めたものを木の枝につけたもの。家や門の前に飾って、その年の豊作を願います。

繭玉飾り(写真はイメージ)【写真:写真AC】
繭玉飾り(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 養蚕が盛んな地域では餅花の一種として、米粉を練って蒸して丸め、繭の形に見立てたものを柳の枝などに付ける「繭玉飾り」も知られています。

 以前は白い餅と赤に着色した餅で作る紅白のものが主流でしたが、次第に黄色や緑色などカラフルになってきました。小判やおたふくなどのモチーフもつけて、縁起物として華やかになっています。門の前や家の中に飾り、古くは農作物の豊作を願ってきました。

 小正月が終わった後に餅花をもぎ取って焼いて食べると、その年は健康で過ごせるという言い伝えがあります。