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ハワイ発「ゼロ・ウェイスト」 2022年、SDGsはさらに加速! コスメも量り売り

公開日:  /  更新日:

著者:小嵜 有美

ホノルル・アラモアナビーチパーク【写真:小嵜有美】
ホノルル・アラモアナビーチパーク【写真:小嵜有美】

 日本でも最近よく見聞きする「サステイナブル(Sustainable)」という言葉。これを組み入れた「SDGs(Sustainable Development Goals)」とは「人間・社会・地球環境の持続可能な発展」を意味する言葉です。未来も美しい地球で平和に暮らせるように社会全体で取り組もうという概念でもあり、2022年も重要なキーワードになるでしょう。そうした取り組みが盛んな地域といえば、ハワイです。ホノルル在住歴30年、海外ライフスタイルライターでビューティ愛好家の小嵜有美さんがハワイの「今」をお届けします。

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継続的に環境保全に努めるハワイ

 日本からの旅行者を見かけなくなって2年近くが経とうとしているワイキキですが、米国本土からの旅行者は押し寄せています。ハワイでは、屋外でのマスク着用は不要ですが、物販店や飲食店の入店時にはマスク着用必須という状況は変わりません。

 2021年末からオミクロン株が猛威を奮い、感染者数が急激に増えました。そのため、ホノルル市では現在、屋内での大型イベント開催時は“最高収容客数の50%”という新たな規制が設けられています(2022年1月現在)。

 新型コロナウイルス感染症のために、2020年から2021年は世界的に大変な年となりました。そんな中でも、ハワイ州では自然保護に対する取り組みを継続しています。旅行者にも人気のダイヤモンドヘッドの入場料を値上げして登山道の整備をしたり、ハナウマ湾の入場を予約制(予約時に入場料支払い)にしたり。その他にも、サンゴ礁に有害な物質を含む日焼け止めの販売を禁止するなど、環境保全と観光業の両立を目指しています。

 数年前から「SDGs(Sustainable Development Goals)」という言葉を見聞きする機会が多くなりましたが、ここハワイでは1976年から「Malama Hawaii(マラマハワイ)」というスローガンが掲げられています。「マラマ」はハワイ語で「思いやりの心」という意味。ハワイの人々はハワイの自然や文化、そして家族や友人を思いやり、大切にしています。

 日本でも、今や「SDGs」の認知度はグッと上がったようですね。「SDGsに関する生活調査」(2021年4月26日、電通調べ)によると、10代の間では認知率が7割超えとか。

 ハワイの人々は太古の昔から自然と共存してきました。海でサーフィン、山でハイキングを楽しむハワイの人々にとって自然保護は身近なことです。脱プラスチックを目指して、定番のエコアイテムはもちろん、新コンセプトを掲げた究極のエコショップも誕生。そんなハワイ・オアフ島の「今」を紹介します。