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子ども用ストローもない移住先に驚愕 竹トイレットペーパー定期便開発者の気付き

著者:yoshimi

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竹トイレットペーパーの定期便サービス「BambooRoll」【写真提供:おかえり株式会社】
竹トイレットペーパーの定期便サービス「BambooRoll」【写真提供:おかえり株式会社】

 プラスチックや紙類の代替資源として注目されている「竹」。おかえり株式会社の「BambooRoll(バンブーロール)」は、そんな竹を使ったトイレットペーパーの定期便サービスです。日用品の中で最も身近なトイレットペーパーから、エシカル消費を考えることと、定期便ならではの便利さを兼ね備えた新サービスとして話題を集めています。今回の後編では、代表取締役の松原佳代さんに「エシカルシティ」と呼ばれる米国・ポートランドでの移住生活などについてお話を伺います。

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漂白せず3重構造、製造時の電力は水力発電…徹底的なこだわり

松原さんが開発用に買い集めたトイレットペーパーの一部【写真提供:松原佳代】
松原さんが開発用に買い集めたトイレットペーパーの一部【写真提供:松原佳代】

「BambooRoll」で届けられるトイレットペーパーは、もちろん同社のオリジナル商品。「開発用にいろんな種類を買い集めたので今、部屋の中がトイレットペーパーでいっぱいなんです」と松原さんは笑います。

 開発時にまずこだわったのは、漂白か無漂白かという部分でした。

「環境への負荷を考えると、できるだけ加工は少なく。やっぱり漂白すると、工程が1つ増えてしまうので、加工をできるだけ抑えた無漂白にしました。そして、柔らかさと耐久性のために3層構造に。竹のトイレットペーパーは若干、吸水性が高いようにも感じていて、温水洗浄便座が多い日本の場合、2層だと頼りなく感じてしまうかなと思って。4層くらいまで試してみて、最終的に3層に落ち着きました」

 製造過程で使う電力も、発電の際に温室効果ガスを発生しない水力発電を使用。加えて梱包資材にもプラスチック素材を使わないなど、徹底的なこだわりがあります。そこには主婦ならではの考えも。

「プラスチックで包むと、その上でダンボールに入れなくてはいけない。そうすると、梱包を解く手間が発生する。個人的に、通販などの包装を解くのが本当に嫌で(笑)。エアパッキンの緩衝材とか『これ、またつぶさなくちゃいけないのか』と思ってしまうんです。だから、『その手間もなくそう!』と」

 トイレットペーパー1つずつの個包装もなし。ダンボールの中には納品書なども入れず、商品についての説明はパッケージに印刷してあるそうです。

「梱包材はできるだけシンプルにしたかったのと、もう1つ、テープも粘着タイプではなく、プラスチックを使わないタイプ。ウォーターアクティベートという、水を使って貼るリサイクル可能なものです。日本ではあまり普及してないものなので、これを機に紹介したいなという思いもあります。届いたままトイレに置いてもらってもいいように、インテリアになじむデザインにもこだわりました」

 1月中旬のサービス発表から約2か月。「こういうものを待っていました」という好意的な声が多かったそう。また逆に、購入者から教えられたことも多かったといいます。

「1回だけのお試し商品も用意していたのですが、最初から定期便を購入いただく方が圧倒的に多かったこと。それと、配送頻度をできるだけ少なくしたかったので、一般的な12ロールより多めの18ロールで1箱としたのですが、『輸送のことを考えると、2、3箱まとめて注文したい』というお問い合わせをいただいて。私たちが伝えたかったことがちゃんと届いている、エネルギーの負荷を下げることや環境のことに対して一緒に考えるというコミュニケーションができているのかもと、とてもうれしかったです」