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からだ・美容

ハワイ発「ゼロ・ウェイスト」 2022年、SDGsはさらに加速! コスメも量り売り

公開日:  /  更新日:

著者:小嵜 有美

「ゼロ・ウェイスト」を目指す究極のエコショップ「Keep it Simple」が熱い

究極のエコショップ「キープイットシンプル」。ワイキキのビーチウォークに2号店がオープン【写真:小嵜有美】
究極のエコショップ「キープイットシンプル」。ワイキキのビーチウォークに2号店がオープン【写真:小嵜有美】

 今ハワイで注目されている“究極のエコショップ”があります。雑貨を販売する「キープイットシンプル(Keep it Simple)」です。2020年末にカイムキでオープンした時は、「ゼロ・ウェイスト」というコンセプトの新しさに多くの人が驚きました。

「ゼロ・ウェイスト」とは、廃棄物(ウェイスト)をゼロにすることを目標に無駄なゴミを少なくする活動のこと。同店では、シャンプーやコンディショナー、ボディソープや食器用洗剤、ボディローションや日焼け止めなどありとあらゆるものを量り売りしています。店で販売しているガラス瓶や持参した瓶に欲しいだけ入れるシステムです。

「キープイットシンプル」の注目エコアイテム。(左上から時計回りに)有害物質を含まないマニキュア、量り売り用の食器洗剤と瓶、アルミ缶入りのボディソープ、人気のハワイ産手作りソープ【写真:小嵜有美】
「キープイットシンプル」の注目エコアイテム。(左上から時計回りに)有害物質を含まないマニキュア、量り売り用の食器洗剤と瓶、アルミ缶入りのボディソープ、人気のハワイ産手作りソープ【写真:小嵜有美】

 詰め替え用シャンプーやコンディショナーは日本でもよく見かけると思いますが、こちらはお店に瓶を持っていけば、詰め替えが入っていた袋のゴミも出ないというわけです。量り売り以外にも、アルミ缶に入ったボディソープなどもあります。プラスチックに比べるとずっとリサイクルしやすいので、アルミ缶を選んだそうです。

 石けんのような固形シャンプーやコンディショナーもあります。包装はされておらず、購入客は欲しい商品を選んで紙袋に入れ、レジまで持っていくのです。

「ゼロ・ウェイスト」を目指すコンセプトアイテムがズラリ(左上から時計回りに)量り売りのシャンプーやコンディショナー、固形のシャンプーやコンディショナー、ガラス製のストロー、洗えるコットンパフ【写真:小嵜有美】
「ゼロ・ウェイスト」を目指すコンセプトアイテムがズラリ(左上から時計回りに)量り売りのシャンプーやコンディショナー、固形のシャンプーやコンディショナー、ガラス製のストロー、洗えるコットンパフ【写真:小嵜有美】

 さらに、化粧水や乳液、化粧落としも量り売り。ナチュラルな素材を使った化粧品で、愛用者は急増中です。メイク用のコットンパフも使い捨てではなく、100%オーガニック綿を使用したコットンパフ。使用後は洗濯機で洗うと何度でも使えます。

 オーナーのハンターとジルはまだ20代。環境保護に興味があり、大学でビジネスを学んでいる時に、課題として出したビジネスプランを基に同店をオープンしたといいます。その後、ハワイ在住者や旅行者など多くの人の賛同を得たこともあり、2021年11月には2号店のワイキキ店もオープンしました。2022年も注目されるショップになるでしょう。

 SDGsやエコな生活というと、大げさに聞こえますが、それぞれの小さな積み重ねが、やがて大きなムーブメントとなるでしょう。2022年は自分磨きもしながら、私たちの住む美しい地球をこのままの姿で次の世代に引き渡せるように、環境のことにも注目してみませんか?

(小嵜 有美)

小嵜 有美(おざき・ゆみ)

ハワイ在住。海外ライフスタイルライター、ビューティ愛好家、トラベルブロガー。20代で仏パリ在住を経験、その後は昭和・平成・令和と米ハワイ州ホノルル市暮らし。学生時代は水泳、就職後はサーフィンやスキューバダイビングなどマリンスポーツに熱中して年中日焼けしていたため、40代から美白を目指して美容に目覚める。ジム歴30年、ヨガ歴20年の健康オタク。「運動するのは食べるため!」と食べ歩きが趣味。
インスタグラム:yumiozaki