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東大寺の僧侶と同じ薬湯を自宅でも 誕生の経緯と中身に歴史がぎっしり 誕生の裏側は
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シリーズの他2品にもファンが 使い方のコツは?
この100%天然成分の薬湯シリーズとして、「天真」と同時にもう2種類が開発されました。まずは、前述の光明皇后が設立した施薬院がある法華寺(奈良県奈良市)のオリジナル薬湯「法華寺施薬院 くすり湯」です。配合されている生薬はシャクヤクやトウキ、オウバク、ドクカツなど「天真」とは異なり、効果と効能にはニキビが追加されています。
そして第3弾は「山の辺の薬湯」です。こちらはその名の通り、歴史に登場する道路の中で最古の古道と呼ばれる「山の辺の道」がモチーフですが、開発のきっかけになったのは石上神宮(奈良県天理市)。布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)を主祭神とする石上神宮も日本最古の神社の一つで、拝殿などが国宝に指定されている他、重要文化財も数多くあります。
「3つとも微妙に違っていて好みによりそれぞれにファンはいますが、どれも非常によく温まります。『一般的な入浴剤とは違う』というお言葉をよくいただきますね。値段はゼロが1つ違いますが、それでも選ばれる方は多くいらっしゃいますよ」(辰巳さん)
いずれも2包入りで880円(税込・「奈良好き人のつどい」通販価格)というなかなかのお値段ですが、辰巳さんによるとお湯に色がついたらすぐに取り出せば1包で3回使えるそう。100%天然成分ですから、追い焚きをしても風呂釜を痛めません。ただし、薬湯の色が湯船に付着するため、お湯を流した後はしっかりお掃除を。