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免疫が上がりやすい入浴法とは? 毎日浴槽に浸かる人は約4割 平均の入浴温度が最も高いのは「鳥取県」
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秋も深まり、日が落ちるとぐっと冷え込みを感じるようになってきました。冷えた身体を温めてくれる強い味方は何と言っても入浴。しかし一口に「入浴」と言っても、入浴方法は千差万別。入浴に関する意識調査から、地域差もあるということが見えてきました。専門家による「免疫が上がりやすい入浴法」簡易チェックシートで、ご自身もチェックしてみてはいかがでしょう。
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専門家によるチェック表 免疫が上がりやすい入浴を実践している都道府県は?
リンナイ株式会社は2020年10月、20代から60代の男女2350人(各都道府県50人ずつ)を対象に入浴の意識に関するアンケート調査を実施しました。監修はお風呂を医学的に研究している、東京都市大学人間科学部教授で医師の早坂信哉氏です。
まず早坂氏による「免疫が上がりやすい入浴法」簡易チェックシート(全12項目)に対する回答から見てみましょう。全項目のうちチェックが5個以下だと「免疫が上がりにくい入浴」をしてしまっている可能性が高く、9個以上だと「免疫が上がりやすい入浴」ができているとのこと。
そこでチェック数を都道府県別に見ていくと、5個以下の人が最も多かったのは「沖縄県(82.0%)」でした。2位は「島根県(68.0%)」、3位は「鳥取県」と「高知県(ともに66.0%)」との結果から見ても、沖縄県が飛び抜けて多いことが分かります。早坂氏によると、トップの沖縄県には「シャワー文化の影響が大きい」とのこと。気候が温暖なこともあり、シャワーで済ませるスタイルが根付いているのでしょう。
一方、チェック数が9個以上の人が最も多かったのは「栃木県」と「千葉県」(ともに18%)でした。次いで「茨城県」と「静岡県」(ともに16%)、「長野県(14%)」と続きました。
全体として最もチェック数が少なかった項目は「浴槽で深呼吸をする、歌を歌う(16.6%)」となり、次いで「入浴前に浴室暖房をかける、シャワーでかけ流しをして浴室を暖める(26.4%)」「汗が出るまで浴槽に浸かる(26.5%)」と続きました。
逆にチェック数が最も多かったのは「浴槽から出る時、水を身体にかけない(90.7%)」がダントツで、以下「入浴中にスマホは持ち込まないようにしている(77.7%)」「肩までしっかり浸かる(61.2%)」という結果に。1位と2位の項目については、健康的な意識というよりは、無意識あるいは必然的にやっている人も多いのではないでしょうか。
早坂氏は「浴槽で深呼吸をする、歌を歌う」にチェックを入れた人が少なかったことについて、「湯気を吸いこむ方法は欧州の温泉療法ではよく行われる方法」であると述べ、そうした“湯気の効果”を意識している人が非常に少ないことが明らかになったとしています。